椎坂トンネルが開通。「丸沼高原」「スノーパーク尾瀬戸倉」など、片品村のスキー場へのアクセス利便性が向上へ。

群馬県沼田市利根町と白沢町を結ぶ国道120号の椎坂バイパスのトンネル区間(2.5km)が2013年11月22日に開通しました。これにより、片品村にあるスキー場へのアクセス利便性が大幅に向上しました。

国道120号は「日光ロマンティック街道」という愛称も付けられている観光道路。栃木県日光市と群馬県沼田市を結んでおり、片品・尾瀬・日光を結ぶ観光ルートとして知られています。椎坂トンネルはその西端近くに建設され、西側の椎坂白沢(1653m)と東側の椎坂利根(510m)の2本のトンネルが続きます。いずれも全幅9.5m、片側1車線で、自転車や歩行者が通れる約2mの歩道も設置されています。

椎坂トンネル
写真:片品村観光協会公式ブログより

椎坂峠には、現行道路で約7.8kmに35か所のカーブがありますが、トンネル開通によりカーブは4か所に減りました。通行時間は積雪時は現状の25分から7分、路面乾燥時は14分から5分と、劇的に短縮。これまでは連続雨量120ミリで通行止めになりましたが、それも解消されました。

片品村には、丸沼高原スキー場、スノーパーク尾瀬戸倉、ホワイトワールド尾瀬岩鞍、かたしな高原、オグナほたか、武尊牧場の6つのスキー場があります。いずれも群馬県側としては積雪量豊富なスキー場として知られていますが、高速道路からのアクセスが悪いのが難点でした。

しかし、このトンネルの開通により、沼田インターから片品村まで約30分に短縮。関越道練馬インターからは2時間以内に到達することが可能になりました。冬の日帰りスキーヤーにとっては朗報といえるでしょう。

ただ、残念なことが一つ。椎坂峠名物の「オルゴール館」は見られなくなります。とはいえこのオルゴール館、トンネル開通を見越してすでに閉館しているそうです。

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