青春18きっぷの2016年春の利用期間が始まりました。3月1日~4月10日までです。青春18きっぷで青函トンネル区間の特急「スーパー白鳥」「白鳥」に乗車できる現行の「青函特例」は、北海道新幹線開業まで。青函トンネルを在来線で利用するなら最後のチャンスです。
北海道新幹線開業後はオプション券が必要
いまさら言うまでもありませんが、青春18きっぷはJR全線の普通列車に乗り放題のきっぷです。ところが、青函トンネル区間には普通列車が走っていません。そのため、津軽海峡線の蟹田~木古内間に限り、特急「スーパー白鳥」「白鳥」の自由席に乗ることができます。
このルールが、北海道新幹線開業とともに変更されます。すなわち、北海道新幹線開業後は、津軽海峡を青春18きっぷだけで渡ることはできなくなり、かわりに「青春18きっぷ北海道新幹線オプション券」が発売されます。このオプション券を購入すると、奥津軽いまべつ~木古内間に限り北海道新幹線に乗車でき、木古内~五稜郭間を道南いさりび鉄道で通過できます。オプション券の価格は2,300円です。
北海道新幹線開業の3月26日以降は、津軽海峡区間を追加料金なしで利用することはできなくなるわけです。金銭的な問題もさることながら、開業以来28年にわたって利用できた津軽海峡の在来線が、これからは利用できなくなります。その意味でも、北海道新幹線開業は、鉄道旅行者にとって大きな転換点になるでしょう。
北海道新幹線開業後は、オプション券が必要
在来線の津軽海峡線は、2016年3月21日までの運転です。3月22日~25日は北海道新幹線準備のため、中小国~木古内間で列車は運休します。北海道新幹線開業は3月26日です。そのため、3月22~25日の4日間は、青春18きっぷ利用を含め鉄道での津軽海峡区間移動ができなくなります。
在来線特急「スーパー白鳥」乗り納めの方は、3月21日までのご利用を。「新青函特例」を使って北海道新幹線に乗り初めのかたは、3月26日からご利用ください。(鎌倉淳)