西武鉄道「終電は有料特急」に。3月ダイヤ改正、飯能、本川越行きで

500円プラスで救済?

西武鉄道は2021年3月31日のダイヤ改正で、終電の繰り上げを実施します。その結果、飯能行き、本川越行きは、有料特急が最終電車という珍しい時刻表になります。

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特急「むさし」0時00分発

西武鉄道は、2021年3月13日ダイヤ改正の概要を発表しました。今回のダイヤ改正のポイントは終電の繰り上げで、山口線・多摩川線を除く全路線で、最大30分程度、最終電車が早くなります。

池袋線池袋駅平日ダイヤでは、準急の飯能行き終電を、0時09分発から23時52分発に繰り上げ。一方、0時00分発の飯能行特急「むさし」に変更はなく、結果として飯能行きの最終電車は有料特急となります。

西武池袋終電時刻表
画像:西武鉄道プレスリリース

ただし、所沢駅の時刻表を見ると、飯能行き最終の特急「むさし」は0時22分発で、その後0時28分に各停飯能行きが出発します。特急「むさし」は、所沢到着までに先発の準急を追い越すとみられ、所沢では最終電車にはなりません。

西武線最終
画像:西武鉄道プレスリリース
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特急「小江戸」23時55分発

新宿線西武新宿駅平日ダイヤでは、準急の本川越行き終電が、23時58分から23時42分発に繰り上げ。一方、23時55分発の本川越行き特急「小江戸」は23時54分発と1分の繰り上げにとどまります。結果として、本川越行き最終電車は有料特急となります。

西武新宿駅終電時刻表
画像:西武鉄道プレスリリース

こちらも、所沢駅の時刻表を見ると、本川越行き特急「小江戸」は0時23分の出発で、その後、0時28分発の各停本川越行きが出発します。特急「小江戸」は、所沢では最終電車にはなりません。

所沢駅終電時刻表
画像:西武鉄道プレスリリース
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0時20分頃が最終に

池袋~飯能間、西武新宿~本川越間ともに、特急料金は500円です。一般列車の最終に乗り遅れても、500円払えば救済されるわけで、タクシーに乗るよりはマシ、と考えることもできるでしょう。

このほか、池袋駅と高田馬場駅発の最終電車の時刻は、以下の通りになります。おおむねターミナル駅を0時20分頃に出発するのが、最終電車となります。特急は0時頃が最終です。

西武線最終
画像:西武鉄道ホームページ

西武線特急最終
画像:西武鉄道ホームページ

このほか、ダイヤ改正を機に平日の秩父鉄道との直通運転を取りやめます。金曜夜の池袋線・西武秩父線特急の飯能〜西武秩父間延長運転も取りやめます。

また、2021年春に予定している「西武園ゆうえんち」のリニューアルオープンを前に、近隣駅の駅名変更を実施します。メインゲートになる「遊園地西駅」を「西武園ゆうえんち駅」に、「西武遊園地駅」を「多摩湖駅」にそれぞれ変更します。変更日はダイヤ改正と同じ3月13日です。

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