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札沼線医療大学~新十津川間の廃止を沿線4町が受け入れ。JRと正式調印へ

2019年度にも廃止か

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JR北海道が廃止を提案していた札沼線の北海道医療大学~新十津川間(札沼北線)について、沿線4町長が廃止受け入れを正式決定しました。廃止時期は未定ですが、2019年度中には廃止される可能性が高そうです。

札沼北線は、2016年11月にJR北海道が「単独では維持困難」とした10路線13区間の一つです。維持困難区間で廃線が正式に決まるのは、石勝線夕張支線に次いで2例目となりました。

札沼線は国鉄時代の1935年に札幌市の桑園と沼田町の石狩沼田を結ぶ全線が開通。1972年に新十津川~石狩沼田間を廃止し、新十津川止まりとなっていました。

国鉄民営化後、「学園都市線」の愛称が付けられ、桑園~北海道医療大学間は複線化や電化工事により札幌圏の通勤路線として成長。一方で、北海道医療大学~新十津川間は単線非電化のままで利用者も少なく、2016年度の輸送密度は64人と低迷しています。

札沼線

年内にもJRと調印

JR北海道からの廃線提案を受けた後、札沼北線沿線の当別、月形、浦臼、新十津川の4町が、それぞれJRと協議していました。最後まで存続を強く求めていた月形町が、2018年5月に存続を断念する姿勢に転換。その後の協議や手続きを経て、2018年10月12日に、4町長が月形町で会合を開き、廃線とバス転換を受け入れることで正式に合意しました。

今後、年内にもJRと各町が覚書を交わした上で、4町長が調印、具体的な廃止日が決まる予定です。

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2019年度中にも廃止か

北海道新聞10月13日付によりますと、「過去に道内で廃止された路線の例では、JRと地元自治体の調印後、廃止日はおおむね1年後となるケースが多い」としています。そのうえで、「仮に年内に調印した場合、これまでの例を当てはめると早ければ19年中の廃止となる見通し。ただ、沿線には19年度末の廃止を求める町もあり、道や4町、JRとの調整が焦点となる」との見方を示しました。

鉄道事業法では、路線を廃止する場合、1年前までに国土交通大臣へ届け出なければなりませんが、国土交通大臣の通知があれば、1年以内の廃止も可能です。厳冬期に入る前の2019年11月~12月頃の廃止か、年度末の2020年3月末の廃止の可能性が検討されそうです。

JRが代替バスの運行を補助

廃止後、北海道医療大学駅で、鉄道とバスの乗り換えがしやすいバスターミナルが整備されます。

代替バスについては、医療大学~新十津川間を直通する路線は設定されません。既存のバス路線を活用したり、新規の路線バスを設定するなどして、住民の利便を図ります。

これらの路線バスの運行には、国や北海道の補助制度を活用したうえで、地元負担分に関しては、JRが20年間にわたり支援するということです。

現在、札沼北線の浦臼~新十津川間は、1日1往復しか列車が走っていません。これから1年間、この列車は鉄道ファンで混雑することが予想されます。「さよなら乗車」をされる方はお早めに。(鎌倉淳)


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