北海道新幹線の札幌駅と直結する高速バスターミナル計画の概要が発表されました。道内各地へ向けた都市間高速バスが発着し、新幹線と連携します。
新幹線駅と一体整備
札幌駅前のバスターミナルは、2030年度に開業予定の北海道新幹線札幌駅と一体的に整備するもので、駅前再開発ビルの地上1、2階に設置します。
計画の具体化を図っているのは、札幌市と北海道開発局が設置した「札幌駅交通ターミナル検討会」です。2023年3月1日に開催された第5回会合で、とりまとめた事業計画案を公表しました。
それによりますと、基本方針を「北海道新幹線と高速バスが直結するバスターミナルの整備」と定め、乗り換え利便性に配慮した構造とします。新幹線と高速バスを連携させることで、全道各地に新たな人流を創出することを目指します。
札幌駅周辺の再開発にあわせ、道都の玄関口にふさわしい空間を形成し、交通結節機能も強化する、というわけです。
東豊線の東西にバスターミナル
具体的には、地下鉄東豊線を挟んだ東西にバスターミナルを配置します。
新幹線札幌駅前にあたる東側(北5西1街区)の高層ビル内に都市間高速バスが発着するターミナルを設置します。在来線札幌駅に近い西側(北5西2街区)の中層ビルには、近距離の路線バスが発着するターミナルを設置します。
地上と地下で接続
二つのバスターミナルは、地上2階と地下レベルで接続します。
地下では既存の地下歩行ネットワークとも接続して、地下鉄とバリアフリーで乗り換えられるようにします。JR在来線へは、2階通路から1階の東コンコース改札口へつながる動線を整備します。
新幹線改札口とも直結
新幹線改札口は地上4階に設置されますが、バスターミナルとはバリアフリーで直結します。
新幹線から高速バスへ短い動線でスムーズに乗り換えられるようになります。途中、屋外に出ることもありません。
このように、新バスターミナルは、新幹線、在来線、地下鉄との乗り換え利便性に優れています。もちろん、都市間バスと市内バスを乗り換えるのにも便利です。
では、旅客設備はどのような形になるのでしょうか。