福岡市営地下鉄七隈線の天神南~博多間が、2023年3月27日に開業します。新線開業としては珍しい月曜日の開業です。
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2013年着工
福岡市営地下鉄七隈線は、天神南~橋本間12.0kmを結ぶ地下鉄です。2005年の開業当初から博多駅へ1.4kmの延伸構想があり、2013年に着工していました。
着工当時は2020年度の開業が予定されていましたが、2016年に博多駅前で道路陥没事故が発生し、工事が中断。その影響で完成予定を2022年度に繰り下げていました。
その後は順調に工事が進み、すでにトンネル掘削は完了。高島宗一郎市長は2022年1月の記者会見で、2023年3月に開業することを明らかにしていました。
異例の月曜日
詳細な開業予定日はこれまで示されてきませんでしたが、高島市長は8月31日の記者会見で、3月27日に決定したと発表。年度末ギリギリに博多駅延伸が実現することが正式に決まりました。
鉄道開業日としては異例の月曜日です。年度末の新線開業は、鉄道各社のダイヤ改正日にあわせるのが一般的ですが、七隈線は他線と直通運転をしないため、あえて違う日にしたのかもしれません。
2023年3月ダイヤ改正日には、東急・相鉄新横浜線の開業も想定されていますので、それと日をずらしたのでしょうか。

旅行者も便利に
天神南駅と博多駅の間には新たに櫛田神社前駅が設置されます。
今回の延伸開業により、七隈線各駅から博多駅までの移動時間が約14分短縮されます。空港線とは博多駅で乗り換えられるようになり、天神南と天神間を歩いて乗り継ぐ必要がなくなるため、福岡空港へのアクセスも改善します。
福岡市外からの旅行者も、新幹線や空港から天神南エリアへ向かう際に便利になりそうです。(鎌倉淳)
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