東海道線・大船~藤沢間「村岡新駅」が実現へ。湘南貨物駅跡地に

30年来の構想

JR東海道線の大船~藤沢間の「村岡新駅」構想について、神奈川県と藤沢、鎌倉の両市が費用負担で合意しました。永年の新駅構想が、実現に向け大きく前進しました。

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湘南貨物駅跡地

「村岡新駅」は、JR東海道線の大船~藤沢間にあった湘南貨物駅跡地に計画されている新駅です。住所では藤沢市村岡東で、TSUTAYA村岡店付近です。1985年に湘南貨物駅が廃止された頃から新駅構想はありましたが、最近になり、ようやく実現への機運が高まってきました。

2018年12月27日には、新駅の整備と一体的まちづくりの実現に向け、神奈川県と藤沢市、鎌倉市の地元自治体が、費用負担などで合意。県と両市は「村岡新駅設置協議会」を設立し、年明けにもJR東日本に請願駅として設置を要望します。JR東日本も設置に前向きで、実現へ大きく前進したと言えます。

村岡新駅
画像:藤沢市「村岡新駅周辺地区まちづくりガイドライン」より

2019年度にも設計に着手

建設費は約160億円と試算されていて、県が30%、残りの70%を2市が35%ずつ均等負担します。周辺のまちづくりは、藤沢市の「村岡地区」と鎌倉市の「深沢地区」で一体的に取り組む計画で、周辺地区の区画整理もおこなわれます。駅には南北自由通路が設けられ、村岡・深沢両地区を結ぶシンボル道路も整備されます。

藤沢市議会での報告によりますと、2019年度に新駅概略設計に着手し、2020年度中に事業実施の最終判断を行うスケジュールです。

年明けにもJR東日本に今回の地元合意を伝え、駅設置を正式に求めます。JR東日本にも、建設費用の一部負担を要請する方針です。

新駅の名称は未定です。費用負担の経緯から、両地区に配慮した「村岡深沢」駅などが候補になりそうですが、JR東日本の優れたネーミングセンスにも期待したいところです。

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