横浜・みなとみらい21地区に水族館が誕生します。最新デジタル技術と本物の海洋生物が融合するという触れ込みで、2026年3月の開業を目指します。
62街区開発事業
横浜市は、みなとみらい(MM)21中央地区62街区の開発事業者を、マレーシアの複合企業、ベルジャヤコーポレーションなどに決定したと発表しました。ベルジャヤが代表企業となり、丸紅と大和ハウス工業が事業に参画します。2019年10月から実施していた開発事業の公募に応募してきたグループです。
開発場所はみなとみらい橋のたもと。オーケーみなとみらい店の裏あたりです。アンパンマンミュージアムからは歩いて数分の距離。みなとみらい線・新高島駅から徒歩10分くらいになるでしょうか。
フォーシーズンズが入居
提案内容によると、施設は地上14階、地下2階建てで、延べ床面積が約8万2700平方メートル。「フォーシーズンズホテル&リゾーツ」などの高級ホテルや水族館、レストラン、店舗などの入居を予定しています。
ホテルの入る高層棟では、1~2階をレストランやバンケットルームとし、上層階をホテルの客室やコンドミニアムとして使用します。地下にはフィットネスルームやプールも備えます。フォーシーズンズとは正式契約をしているわけではありませんが、LOI(関心表明書)を取得しています。
デジタルと本物が融合
水族館は1~3階とされています。はっきりとはわかりませんが、上記画像の左手の低層の建物が、水族館棟になりそうです。
ここでは「みなとみらい水族館」と勝手に呼んでみましょう。「みなとみらい水族館」の展示内容については、「最新デジタル技術と本物の海洋生物が融合する」と表記されているのみです。具体的な運営企業名は提案書に明記されているようですが、公表されていません。
したがって、どんな企業が、どんな展示内容の水族館を運営をするのかは不明です。ただ、事業に参画している大和ハウス工業と言えば、沖縄県にできたばかりの大型複合商業施設「イーアス沖縄豊崎」の運営主体です。イーアス沖縄豊崎には、DMMかりゆし水族館が入居しています。
DMMかりゆし水族館は2020年5月25日に開業したばかりで、「最新の映像表現と空間演出を駆使した新しいカタチのエンタテインメント水族館」をキャッチフレーズとしています。MM21地区の新水族館が掲げる「最新デジタル技術と本物の海洋生物が融合」とコンセプトが似ていますので、かかわりが気になるところです。
都市型水族館に
横浜市には、八景島シーパラダイスという大規模な水族館があります。さらに、神奈川県には藤沢市に新江ノ島水族館、三浦市に京急油壺マリンパークが控えていて、水族館には事欠きません。
2020年7月には「カワスイ川崎水族館」が川崎駅前にオープンする予定もあります。ライバルが目白押しの激戦区に、「みなとみらい水族館」が参入するわけです。
面積なども公表されていませんが、14階建て施設全体の延床面積8万平方メートルから推測するに、新水族館は7,000~8,000平方メートル程度ではないかと予想します。
すみだ水族館やサンシャイン水族館が約8,000平米ですから、それと同規模なら見応えのある都市型水族館となるでしょう。DMMかりゆし水族館は約7000平米です。「みなとみらい水族館」がどんな内容になるのか、いまから楽しみです。