東京メトロ有楽町線・副都心線の新型車両17000系電車が2月21日から運行を開始しました。今後約2年で、21編成を導入します。
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7000系を置き換え
東京メトロ17000系は、有楽町線・副都心線用としては2006年登場の10000系以来、15年ぶりの新型車両です。1974年に登場した7000系を置き換えます。
外観は従来の有楽町線・副都心線ラインカラーのブラウンとゴールドの帯をまとい、7000系や10000系を連想させるような丸型のヘッドライトを採用。これまでの有楽町線・副都心線車両の雰囲気を踏襲しています。
内装では、透明な強化ガラスを各所に使ったのが特徴です。連結面、座席横の仕切り、荷物棚をガラスとすることで、車内の開放感を高めています。座席表地には、消臭、抗菌、抗ウイルス加工が施された素材を使用しています。
バリアフリーに配慮
全車両の車端にはフリースペースを設置。位置がわかりやすいよう、フリースペース外側の窓上にサイン(ピクトグラム)を掲示しています。
フリースペース付近のドアのレールには切り欠きを施し、車いすやベビーカー利用者が乗降しやすくなりました。
車両床面の高さを低減(1,200ミリ→1,140ミリ)させたのも特徴。さらに、ドア出入口下部の形状をホーム側に傾斜させて、車両とホームの段差を小さくしています。
こうしたバリアフリー機能の向上や、安全性・快適性の取り組みなどが評価され、「2020年度グッドデザイン賞」を受賞しました。
東京メトロ17000系は、今回の導入を皮切りに、2022年度までに全21編成180両が導入される予定です。
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