JR京葉線・新習志野~海浜幕張間に建設中の新駅が、2023年春に開業します。場所はイオンモール幕張新都心の目の前。駅名公募はしない方針とのことで、どのような駅名になるのでしょうか。
京葉線・新習志野~海浜幕張間
JR京葉線・新習志野~海浜幕張間に設置される新駅は、通称「幕張新駅」と呼ばれています。事業を進めている幕張新都心拡大地区新駅設置協議会とJR東日本千葉支社が、開業予定時期を2023年春と発表しました。
駅舎外観やホームなどのイメージ画像も公開。駅舎は鉄骨造1階建てで、白をベースとした明るい外観です。
下り線が地上ホーム、上り線が高架ホームという珍しい構造で、南側の改札口から上り線高架下を経て下り線まで、広々としたコンコースが広がります。駅構内には多機能トイレとエレベーター1基を設置します。
イオンモールの真ん前
駅は新習志野駅から約 1.7 km、海浜幕張駅から約 1.7 kmの位置で、両駅のちょうど中間です。
イオンモール幕張新都心ファミリーモールのすぐ北側で、買い物客の利便性は抜群。改札口ができる駅南側に、路線バスやタクシーが乗り入れる駅前広場を整備する予定で、新駅開業と同時期の利用開始を目指しています。
概算事業費は126億円で、イオンモールが2分の1、千葉市、千葉県、JR東日本が各6分の1ずつ負担します。
駅名はどうなる?
駅名は公募せず、決まり次第JR東日本が発表するとのこと。新駅設置協議会の意向を参考にして、最終的にJR東日本が決めるという形をとるそうです。
JR東日本が決めると聞くと、山手線・高輪ゲートウェイ駅の騒動を思い浮かべてしまい、心配になります。実際、熊谷俊人・千葉市長は、同駅の駅名発表時に「なんでこんな名前にしちゃったんでしょうね」「間違っても『幕張新都心ゲートウェイ駅』にならないようお願いします」などとツイートした経緯もあります。
位置的には、新駅はたしかに幕張新都心の西の入口です。幕張新都心の中心駅は海浜幕張駅なので、新駅が「幕張新都心ゲートウェイ」となってもあながち間違っておらず、市長の心配はごもっとも。
実際のところ、同協議会はJR東日本、千葉県、イオンモールの3者が構成していますので、協議会の意向を参考にするということは、3者が話し合うことを意味します。となると、とがった駅名にはならず、無難な名称に落ち着きそう。
筆者が勝手に予想すると、「新幕張」「幕張新都心」あたりが本命で、「幕張豊砂」「幕張浜田」「幕張浜」「幕張美浜」といった地名を絡めた駅名が対抗でしょうか。
事業費の半額を負担するイオンの意向を重視するなら「幕張モール」「新都心モール」などもありかもしれません。いずれにせよ「幕張」か「新都心」の名称が含まれた新駅名になりそうですが、「イオン」は入らないと予想します。
ただし、いつものことですが、筆者の駅名予想はだいたい外れます。(鎌倉淳)