航空各社の定時運航率がハイレベルすぎる件。2020年度上期、スカイマークは99%

第一四半期は全社平均99%以上

2020年度の航空各社の定時運航率の争いがハイレベルです。新型コロナウイルス感染症の影響で利用者が減ったことが背景にありますが、各社とも軒並み98%以上を記録。3年連続首位のスカイマークはここまでの累計で、99%以上を達成している模様です。

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航空輸送サービスに係る情報公開

航空会社の国内線定時運航率は、国土交通省が「航空輸送サービスに係る情報公開」で発表しています。2019年度はスカイマークが95.02%で3年連続の首位。スターフライヤーが94.72%で2年連続の2位となりました。2019年の全社平均は88.91%です。

2020年度は新型コロナウイルス感染症の影響で航空会社の利用者が激減。そのためか、国交省の情報公開が遅れ、このほど2020年度の第一四半期の結果を公表しました。みてみると、各社とも驚くほどの高い定時就航率を記録しています。以下でランキングにしてみました。

2020年4~6月期定時運航率ランキング

2020年4~6月期定時運航率ランキング(単位:%)
順位 航空会社名 2020年4~6月 2019年度通期
1位 エアアジア・ジャパン 100.00 85.58
2位 スカイマーク 99.30 95.02
3位 エアドゥ 99.20 93.13
4位 スターフライヤー 98.99 94.72
5位 ソラシドエア 98.82 91.66
6位 全日空 98.53 88.53
7位 日本航空 98.46 89.55
8位 日本トランスオーシャン航空 98.42 87.95
9位 ピーチ 95.55 78.41
10位 ジェットスター・ジャパン 95.18 79.90
11位 春秋航空日本 94.94 80.77
平均 99.47 88.91

出典:国交省

実質トップはスカイマーク

ご覧の通り、エアアジアが堂々の1位。ただ、同社は4~6月にほとんど運航をしておらず、国交省データでの輸送人員は1,389人にすぎません。同社はすでに日本事業からの撤退を発表していることもあり、参考記録にとどまりそう。

実質的なトップはスカイマークで、99.30%。エアドゥが僅差で続き99.20%です。その他、LCC以外は軒並み98%以上。LCCもおおむね約95%以上と、未曾有の高い定時運航率を記録しました。

理由はもちろん、2020年4~6月期は新型コロナウイルスの影響で航空各社の利用者が少なく、運航便数も限られていたからでしょう。空港と滑走路が混雑しなければ遅延は生じにくいという、ごく当たり前のことが結果となっています。

スカイマーク

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各社データをみてみると

国交省データは第一四半期までの情報なので、各社のサイトから最新のデータを調べてみました。以下は、航空各社が自社ウェブサイトで公表している2020年度の月別の定時運航率です。

2020年度上半期定時運航率ランキング(単位:%)
ANA JAL スカイマーク
4月 99.2 98.7 98.8
5月 99.0 98.6 99.7
6月 98.4 98.0 99.7
7月 97.6 96.2 99.0
8月 98.5 98.2 99.3
9月 未発表 96.7 99.1

エアドゥ ソラシドエア スターフライヤー
4月 99.4 99.2 99.7
5月 99.3 98.4 98.8
6月 98.8 100.0 98.2
7月 98.7 99.3 98.1
8月 98.9 99.0 99.6
9月 96.9 未発表 未発表

※ANAはグループ全体。JALは単体。ソラシドエアは全社の数字が非公表のため、東京~宮崎線を掲載。
出典:各社ウェブサイトより

軒並み90%台後半

3年連続首位のスカイマークは、4月こそ98.8%でしたが、5月以降は99%越え。上半期の平均は99%台とみられます。旅客が増えた9月も99%台を維持したのは特筆に値するでしょう。

2年連続2位のスターフライヤーは、4月、8月が99%越えで、それ以外も98%台です。9月は未発表です。

国交省データで4~6月期に2位だったエアドゥは、8月まで98%以上を維持してきましたが、旅客が増えた9月に96%台に落ち込みました。

ソラシドエアは全社のデータが見当たらなかったため、羽田~宮崎線をサンプリングしましたが、便数の少なかった6月は定時運航率100%。5月以外は99%台以上です。ただ、9月が未発表なのと、相対的に定時率が低くなりやすい熊本線などのデータは別なので、参考記録です。

大手航空会社は路線数が多いため、平均をとると伸び悩むのですが、それでもANAグループは2回の99%台を記録するなど、全て97%台以上。JALも7月と9月に96%台を記録した以外は、全て98%台です。

要するに、各社とも90%台後半の定時運航率が当たり前になっていて、2020年上半期の国内線は、ほとんど遅延が生じなかったといえます。

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スカイマークが優位か

上半期トータルの定時運航率の順位はまだ明らかではありませんが、いまのところスカイマークが平均99%台を記録して優位に立っているように見受けられます。

それをエアドゥ、ソラシドエア、スターフライヤーの中堅3社が横一線で追いかけ、ANA、JALの大手2社がすぐ後ろに付けている、という形でしょうか。大手2社では、ANAのほうがJALより成績が若干良さそうです。

とはいえ、2020年の上半期は新型コロナの影響で運休が多く、運航本数は多くありませんでした。そのため、2020年度通期では、運航本数が回復するであろう下半期の成績が重要になってきます。

旅客が増えれば定時運航率は下がるとみられますが、それでも通期の全社平均が95%以上になる可能性もあります。未曾有のハイレベルとなった2020年度の定時運航率争い、最後に首位に輝くのは、どの航空会社になるのでしょうか。(鎌倉淳)

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