七隈線新駅名は「櫛田神社前」に。「キャナルシティ」はなぜ外れたか

新型車両も導入

福岡市営地下鉄七隈線延伸でできる新駅名が櫛田神社前に決定しました。近接の商業施設「キャナルシティ」の名称は取り入れられませんでした。

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博多の総鎮守

福岡市営地下鉄七隈線は、天神南~博多間1.6kmの延伸事業をおこなっており、2022年度に開業予定です。途中駅は一駅で、その新駅の名称が「櫛田神社前」に決定しました。

櫛田神社は福岡・博多の夏の伝統行事「博多祇園山笠」が毎年奉納される場所であり、“お櫛田さん”の愛称で、博多の総鎮守として市民に広く親しまれています。

駅名については、2013年に地元商店街などから櫛田神社を駅名に入れるよう市に要望が出ていたこともあり、知名度の高さから、観光客の利用も期待しての命名となりました。

櫛田神社前駅
画像:福岡市報道発表

キャナルシティに接続

新駅は複合商業施設「キャナルシティ博多」に近接しており、駅とキャナルシティのイーストビルをつなぐ地下通路も設置します。

そのため、新駅名にも「キャナルシティ」の名称が入るのではないか、との予想もありましたが、そうはなりませんでした。

命名されなかった理由までは明らかにされていませんが、キャナルシティ博多が民間施設であることから、公営地下鉄の駅名にはふさわしくないと判断されたとみられます。商業施設はいつか閉店するものですし、駅名の安定性という視点からも妥当な判断でしょう。

櫛田神社前駅地図
画像:福岡市報道発表

他の候補は?

福岡市営地下鉄は、これまでも、地名か大学を含む公的施設以外の駅名を採用していません。

それを前提として新駅名の他候補を考えてみても、住所名である「祇園町」は、すでに地下鉄空港線の駅名「祇園」として使われています。キャナルシティの立地する「住吉」でもいいと思いますが、エリア名としては場所がややずれています。

公的施設なら「博多警察署前」「博多区役所前」も近いですが、駅名としては地味でしょう。それならば「櫛田神社前」にしたほうが、利用者増を促すメリットがありそうです。

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新車両を増備

福岡市営地下鉄では、七隈線開業にあわせて、新車両「3000A系」4両を4編成増備します。

既存の3000系をベースとした車両で、「櫛田の銀杏」で知られる境内のイチョウの木をイメージした木目柄を車内に取り入れました。

福岡地下鉄3000A系
画像:福岡市報道発表

先頭車両の出入口を拡大し、ラッシュ時の乗降をしやすくしたほか、優先席で立ち座りしやすいシートを導入、優先スペースを増設するなど、ユニバーサルデザインに配慮しています。抗ウイルス素材を使用するなど感染症対策も強化しています。

4編成のうち2編成を2021年9月下旬から10月にかけて搬入し、冬に運用開始。残りの2編成は2022年中に運用を開始する予定です。(鎌倉淳)

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