阿蘇くまもと空港アクセス鉄道について、熊本県が計画概要を公表しました。JR肥後大津駅~阿蘇くまもと空港間の約6.8kmを単線で結び、開業目標は2034年度です。
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熊本駅~空港が40分に
熊本県は、計画中の阿蘇くまもと空港アクセス鉄道(以下、熊本空港アクセス鉄道)について、構想段階評価書と計画段階環境配慮書を公表しました。
構想段階評価書によりますと、熊本空港アクセス鉄道は、JR肥後大津駅~阿蘇くまもと空港間6.8kmを結びます。空港アクセス鉄道が整備されると、熊本駅から阿蘇くまもと空港までの所要時間が約40分となり、既存交通機関を使った場合の約60分から20分短縮されます。
路線は肥後大津駅の東でJR線から分岐し、南へ向かい、白川を渡って、東側から阿蘇くまもと空港に至ります。新駅は終点の阿蘇くまもと空港駅にのみ設置されます。途中駅の計画はありません。
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空港駅の構造は未定
下に掲載した駅のイラストは、熊本県が2023年10月に公表した「新大空港構想 空港機能の更なる強化と企業集積に伴うまちづくり」に掲載されたイメージです。この図では、空港駅は高架駅で、対向式ホームの2面2線で描かれています。
ただ、実際には、空港駅は高架駅と決まったわけではなく、構造は未定です。
計画段階環境配慮書によりますと、路線は単線で、起点の肥後大津駅は地上駅です。肥後大津の住宅街から田園地帯にかけては高架構造で通過し、その後、空港のある高遊原台地は地下トンネルとなります。
終点の空港駅は地上式または地下式と記され、構造は検討中とされています
空港アクセス鉄道は現在、概略設計調査や環境アセスメント、都市計画決定などの準備をおこなっています。事業着手は2027年度を予定していて、2034年度の開業を目指します。(鎌倉淳)
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