JR九州、台風14号の被災状況。5路線で不通、日南線は長期化へ

築堤崩壊相次ぐ

JR九州は台風14号による鉄道被害状況と復旧見通しを明らかにしました。多くの路線で10月までに復旧しますが、日南線は見通しが立っていません。

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5路線で不通続く

2022年9月18日、19日に九州に上陸した台風14号は、鉄道各線にも被害を与えました。JR九州によりますと、台風14号の被害により、現在も5路線で不通区間が生じています。路線により、復旧に時間がかかる見通しです。

各路線の被災状況と復旧見込みは以下の通りです。

JR九州台風14号被災状況

JR九州台風14号被災状況
画像:JR九州

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久大線

久大線は、野矢~由布院間において、道床流出や築堤崩壊等の線路災害が発生しています。このため、豊後森~由布院間で運転を見合わせています。

運転再開は10月上旬になる見込みです。特急「ゆふいんの森」は当分の間、全列車を運休します。特急「ゆふ」は博多~日田・豊後森間で折り返し運転を行います。

臨時ダイヤによるバス代行輸送を検討しています。

指宿枕崎線

指宿枕崎線は、多数の箇所において、倒木などが発生しています。現在、指宿~枕崎で運転を見合わせています。復旧工事を進めており、順調に進んだ場合、9月27日に運転を再開します。

肥薩線

肥薩線は、吉松~栗野間において築堤崩壊が発生しています。このため、吉松~隼人間で運休しています。

運転再開は10月上旬になる見通しです。9月26日より臨時ダイヤによるバス代行輸送を検討しています。

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吉都線

吉都線は、西小林~えびの飯野間において築堤崩壊が発生しています。このため、都城~吉松間で運転を見合わせています。

運転再開は10月上旬になる見通しです。9月26日より臨時ダイヤによるバス代行輸送を検討しています。

日南線

日南線の青島~志布志間は、9月22日まで運休していましたが、9月23日の始発列車から、このうち青島~南郷間で運転を再開しました。

残る南郷~志布志間については、大隅夏井~志布志間で早期復旧が困難な築堤崩壊が発生しているため、復旧に期間を要する見込みです。復旧時期は明らかにされていません。

南郷~志布志間では、9月26日よりバス代行輸送を検討しています。

各線とも、バス代行輸送の詳細は追って発表されます。

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