「ゴオサントウ」を収録!時刻表復刻版1978年10月号を発売へ

急行から特急へ

JTBパブリッシングが『時刻表復刻版1978年10月号』を発売します。「ゴオサントウ」ダイヤ大改正を収録した号です。

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時刻表復刻版第6弾

JTBパブリッシングは、2019年以降、新たなカバーを掛けた『時刻表復刻版』をムック本として刊行してきました。2019年9月に発売した『時刻表 完全復刻版 1964年10月号』を皮切りに、『1964年9月号』『1988年3月号』『1968年10月号』『1967年10月号』と、これまで5冊を刊行しています。

第6弾として登場するのが『時刻表復刻版 1978年10月号』です。カバー付き復刻版という体裁は、これまでと同じです。

時刻表復刻版1978年10号
画像:JTBパブリッシング
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「ゴオサントウ」

1978年10月とは、昭和53年10月。言わずと知れた「ゴオサントウ」と言われるダイヤ改正です。

ゴオサントオ改正の特徴は、急行から特急への格上げです。エル特急の増発も行われるなど、この後、国鉄・JRの優等列車が「特急ばかり」になっていく流れを決定づけた改正といえるかもしれません。

特急格上げは経営難に苦しむ国鉄の増収策でした。この2年後の1980年に国鉄再建法が成立し、国鉄分割民営化への道筋が開かれていきます。再建法成立前の「最後の大改正」が、ゴオサントオともいえます。

明るいトピックスとしては、紀勢西線が新宮まで電化し、381系電車の特急「くろしお」が運転を開始したことでしょうか。

新宿発『あずさ2号』が姿消す

特急列車に「下り奇数・上り偶数」の列車番号方式が採用されたのも、この改正です。これにより「あずさ2号」が新宿発でなくなったことは、よく知られているエピソードでしょう。

1978年10月号の表紙はホームに立つ小さな女の子の写真です。当時は鉄道風景に人物を入れ込んだ写真が時刻表の表紙によく使われましたが、なかでも印象的な1枚でしょう。

『時刻表復刻版1978年10月号』の概要は以下の通りです。

出版社:JTBパブリッシング
発売日:2022年5月23日
ページ数:‏560ページ
ISBN:978-4533149788
価格:1,980円(税込)

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