2012年3月に定期運行が廃止された寝台特急「日本海」の24系車両が、岩手県岩泉町に贈られました。ブルートレイン車両を利用した列車ホテルとして使用される予定です。
この車両の寄贈は、東日本大震災の復興支援を行う盛岡市のNPO法人「岩手未来機構」が行ったものです。岩手未来機構では、運行が終了していた「日本海」のB寝台車両3両を2013年3月にJR東日本から購入。この車両は盛岡貨物ターミナル駅に保管されてきましたが、2014年11月20日夜から21日未明にかけて、トレーラーで岩泉町に運搬されました。岩泉町の「ふれあいランド岩泉」に設置され、「列車ホテル」として活用されます。この列車ホテルは2014年5月ごろに開業する予定です。
岩手県にはかつて、小岩井農場にSLホテルがありましたが、2008年11月に休業。その後、県内に列車ホテルはありません。現時点で列車を宿泊施設として活用している例は全国でも5件のみで、「ブルートレイン」と言われる寝台列車車両を使用した宿泊施設は、鹿児島県と三重県の2件のみです。
その意味で、岩泉町での新しい24系列車施設は、寝台列車を使用した東日本唯一の宿泊施設になるようです。ふれあいランド岩泉は、三陸鉄道小本駅と岩泉線岩泉駅の中間付近に位置し、残念ながら鉄道でのアクセスはできません。小本駅からバスで20分ほどです。
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