北海道新幹線の開業日は2016年3月26日に決定。「カシオペア」「はまなす」は廃止。「函館・札幌間夜行列車」は発表なし

JR北海道とJR東日本は、北海道新幹線の運行計画の概要を発表しました。北海道新幹線新青森~新函館北斗間の開業日は2016年3月26日となりました。寝台特急「カシオペア」と夜行急行「はまなす」の廃止も正式発表されました。

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東京~新函館北斗は最速約4時間

北海道新幹線の運転本数は定期列車が1日13往復でスタートします。このうち「はやぶさ」は、東京~新函館北斗間を結ぶ列車が10往復、仙台~新函館北斗が1往復となります。また「はやて」は、盛岡~新函館北斗間と新青森~新函館北斗間の列車が、各1往復ずつとなりました。最速列車は東京~新函館北斗間を約4時間で結ぶとのことです。車両はE5/H5系の10両編成です。

新幹線との接続列車についての概要も発表されました。新函館北斗~函館を結ぶ新幹線アクセス用電車「はこだてライナー」を新設し、1日16往復運転します。「はこだてライナー」には、新造の733系1000番台4編成(計12両)が充当されます。

また、函館~札幌間の特急「スーパー北斗」「北斗」は新幹線開業にあわせて12往復体制となり、全列車が新函館北斗駅に停車します。こちらも早朝・深夜を除き、新幹線に接続するダイヤになるとみられます。

H5系写真:JR北海道ホームページより

「はまなす」の代替夜行列車は発表なし

新幹線開業にあわせて青函区間は在来線列車がなくなります。現在、青函トンネルを経由し、本州と北海道を結ぶ在来線列車として、特急「スーパー白鳥」「白鳥」(新青森~函館間)、寝台特急「カシオペア」(上野~札幌間)、急行「はまなす」(青森~札幌間)が運転されていますが、その全てが北海道新幹線開業に合わせ廃止となります。

一方、「はまなす」を代替する函館~札幌間の夜行列車の発表はありませんでした。同区間に急行列車が新たに設定されない限り、JR全路線から定期運転の急行列車が姿を消すことになります。

最終運転は3月21日に

JR北海道は、新幹線開業4日前の2016年3月22日未明に「地上設備最終切替」を行います。それ以降、青函トンネルを在来線旅客列車が走行することはできなくなります。これにより、3月22日未明以降3月25日までの4日間、青函トンネル区間で全ての旅客列車が運休します。

したがって、急行「はまなす」の下り最終運転は3月21日青森発、上り最終運転は3月20日札幌発になるとみられます。

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