不通が続いているJR日高線・鵡川~様似間について、沿線自治体が廃止に同意し、バス転換する覚書をJR北海道と交わしました。2021年4月1日に正式に廃止となります。
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2015年から不通
JR日高線・鵡川~様似間は、2015年1月の高波による土砂流出などで不通が続いています。JR北海道は、全線復旧する場合の復旧費用を86億円と見積もったうえで、復旧した場合に年間13億4000万円の維持費の負担を地元自治体に要求。地元自治体が断ると廃止方針を表明しました。
その後、地元自治体が対応策を協議。紆余曲折はあったものの、最終的に2020年8月に廃止の受け入れを正式表明しました。10月6日の臨時町長会議では、2021年3月末の廃線でJR北海道と合意。23日の会合で正式に廃止の合意書と、バス転換に関する覚書を交わしました。
バス路線の検討続く
日高線の廃止に際し、JRはバス運行の維持するための費用やまちづくりの支援として25億5500万円を拠出。4月から運行を開始するバスの詳細について、今後協議が進められます。
廃止後の代替バスは、ジェイアール北海道バスと道南バスが運行する予定。バスの利便性を高めるため、高校生向けの路線の開設や、病院や商業施設への停留所の増設について協議を進めるとしています。苫小牧や札幌方面に向かう長距離路線も運行が検討されています。
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