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日高線が心配。厚真川橋梁に最大27センチの桁ずれ

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北海道胆振東部地震で一時は全面運休していたJR北海道の各線が、2018年9月29日までにほぼ全区間で運転再開する見通しとなりました。ただ、日高線苫小牧~鵡川間だけは例外で、復旧見通しが示されていません。

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震源地近くで橋桁が横ずれ

JR北海道は運休している路線の運行再開予定を発表し、被害が大きかった厚真町を通る日高線を除く全路線について、9月29日までに復旧する見通しを示しました。

残る日高線の苫小牧~鵡川間ですが、地震の震源地に近い厚真川橋梁の被害が大きいようです。

厚真川橋梁は、勇払~浜厚真間に架かる全長255.3mの鉄道橋で、完成は1956年2月。JR北海道によると、地震により厚真川両岸のコンクリート桁部分3カ所で上流側への桁ずれが発生しました。

厚真川橋梁
画像:JR北海道

鵡川方の「14G」という桁では、約27cmにおよぶ横ずれが発生しています。

公表された写真を見ると、橋桁が橋脚の片側に寄っているのがわかります。

厚真川橋梁
画像:JR北海道

これにより軌道変位も生じており、レールが不自然に曲がっているのが写真からわかります。

厚真川橋梁 軌道変位
画像:JR北海道

橋梁の軌道変位は、修復に手がかかりそうです。これをどう復旧するのか、どの程度の費用がかかるかなどは、まだ明らかになっていません。

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単独では維持することが困難

日高線の苫小牧~鵡川間は、JR北海道が廃止方針を明確にしている「5路線5区間」には含まれていません。しかし、輸送密度は463人キロと少なく、JR北海道では「単独では維持することが困難」な路線と位置づけており、「湿地帯にある軌道の維持管理に苦慮している」としています。

2018年2月に公表された北海道運輸交通審議会の報告書では、同区間について、「他の交通機関での代替の可能性も踏まえつつ、地域における負担等も含めた検討・協議を進めながら、路線の維持に努めていくことが必要と考える」と、弱含みな表現となっています。

こうした背景もあり、日高線の厚真川橋梁修復にいつ手が付けられるのか、心配な状況が続きます。(鎌倉淳)


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