白馬乗鞍温泉スキー場が、全長約1,200mのリフトを新設します。標高差450mを稼ぐ急勾配リフトで、新たなコースも検討します。
白馬の中規模スキー場
白馬乗鞍温泉スキー場は、栂池高原スキー場と白馬コルチナスキー場の間に位置するスキー場です。「ハクノリ」の愛称で知られ、ファミリー向けやモーグルコースを備える若栗ゲレンデと、非圧雪の急斜面や広めの中斜面が広がる里見ゲレンデで構成されます。
総面積50ヘクタール、標高差600m、最長滑走距離2500mで、14のコースと9本のリフトを備えます。白馬エリアでは中規模スキー場といえます。
運営する株式会社白馬アルプスホテルは、新たなリフトとして、アルプス第11ペアリフトを建設すると発表しました。
リフト全長1,200m
新リフトは若栗ゲレンデのアルプス第5ペアリフト降車場(標高1,145m)近くに乗り場を設置し、標高1,598m地点まで上がります。リフト全長は約1,200mです。
リフトは当面、グリーンシーズンの観光用として使用し、冬季はバックカントリー向けにも活用します。将来的には滑走可能なゲレンデコースの新設も検討します。
上図は、地形図にリフト位置を当てはめてみたものですが、現ゲレンデ付近と比べて、斜度がかなり高いことがはっきりわかるでしょう。ここにゲレンデを作れば、中上級者向けの手強いコースが生まれるのは間違いなさそうです。
山頂から若栗ゲレンデ下部までの標高差は730mです。将来的には、これを「ハクバロングランコース」として売り出す構想もあります。
ハクノリは、これまで白馬エリアでは穴場的なスキー場でしたが、今後、注目の存在となりそうです。(鎌倉淳)
【6月2日追記】
当初記事では、冬季滑走コースとして活用する旨を記していましたが、記事掲載後、プレスリリースに「新設される第11ペアリフトについては、安全面および自然環境保全の観点から冬季滑走コースとしての開始時期は未定となっております」との記載が追加されました。当記事は修正に沿って書き直しています。