三井不動産が最高級ホテルブランドを新展開。1号店は「京都祇園」に9月開業

1泊13万円の部屋も

三井不動産は、同社の最高級ホテルの新ブランド「ザセレスティンホテルズ」の1号店として、「ホテルザセレスティン京都祇園」を2017年9月7日に開業します。宿泊料金は平均で1室3万円以上という価格帯で、国内富裕層や訪日外国人客の取り込みを狙います。

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建仁寺の南側

「ホテルザセレスティン京都祇園」は、建仁寺の南側、八坂通りに面した立地です。京阪本線「祇園四条」駅から徒歩10分で、歩くにはやや遠く、地理に不案内な人にはわかりにくい場所かもしれませんが、京都感満載の素敵なエリアです。

施設は地上5階、地下1階建てで、延べ床面積は約8000平方メートル。客室数は157室で、30~35平米のツインルームが主力のホテルです。京都にしてはゆったりした部屋の広さで、運営する三井不動産としては、「滞在そのものが旅の目的となるデスティネーション型ホテル」とPRしています。

セレスティンホテル京都祇園
画像:三井不動産ニュースリリース

60平米超のデラックスルーム

価格帯は幅広いですが、検索してみると、定価ではツインルームが1室5万円程度。各社報道によると、実勢価格の平均として1室3万~3万5000円程度になるそうです。

セレスティンホテル祇園デラックスツインルーム
デラックスツインルーム。画像:三井不動産ニュースリリース

客室面積が60平方メートルを超える部屋も5室あり、長期滞在向けにリビングルームとベッドルームを備え、13万円程度の価格だそうです。こんな部屋に泊まって京都を楽しんだら素晴らしいですが、8日間滞在したら100万円コースです。

セレスティンホテル京都祇園デラックスルーム
デラックスルーム。画像:三井不動産ニュースリリース
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天ぷらの老舗がレストラン

京都の伝統的な街並みに調和するように、外観は入り母屋の屋根などを採り入れています。欧米やアジアなどから訪れる外国人客の幅広い利用を見込んで、隣接する建仁寺で、座禅や茶道を体験できる宿泊者限定プランも用意しています。

レストランは、天ぷらの老舗「八坂圓堂」が出店。「京都の朝」がテーマの朝食や、京懐石をベースにした食事を提供するとのこと。

ロビーも落ち着いた空間です。大規模なホテルではありませんが、京都の雰囲気に溶け込んだ贅沢な施設になりそうです。

セレスティホテル京都祇園
ロビー。画像:三井不動産ニュースリリース

銀座、芝にも展開

三井不動産は、京都エリアで「三井ガーデンホテル京都新町 別邸」、「三井ガーデンホテル京都三条」、「三井ガーデンホテル京都四条」の3ホテルを運営しています。これらのホテルは宿泊特化型ですが、今回、初めて長期滞在を狙った高級ホテルを開設しました。

「ザセレスティンホテルズ」は、東京・銀座で10月、東京・芝で11月に開業する予定。「日本には高級ホテルが少ない」などという指摘もあるなか、外国人観光客をターゲットにした高級ホテルは、今後も各地で増えていきそうです。

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