テレビ東京の「ローカル路線バスVS鉄道 乗り継ぎ対決旅SP 盛岡~青森・八甲田山」が2月24日に放送され、番組の最後に「正解」が紹介されました。『ローカル路線バス乗り継ぎの旅』シリーズで、番組が公式に「正解」を示すのは初めてです。なお、当記事はネタバレありです。(文中敬称略)
「バスVS鉄道」第1弾
「水バラ ローカル路線バスVS鉄道 乗り継ぎ対決旅SP 盛岡~青森・八甲田山」は、2019年11月13日に初オンエアされた番組をアレンジして再放送したものです。
ルイルイこと太川陽介率いるバスチームと、鬼軍曹こと村井美樹率いる鉄道チームが対決する「乗り継ぎ対決旅シリーズ」の第1弾。盛岡駅を出発し、2つのチェックポイントをクリアして、八甲田ロープウェイ乗り場に先にゴールしたチームが勝ちという設定でした。
2021年2月24日放送の「SP」では、太川・村井の両リーダーと番組の大ファン・伊集院光をスタジオに迎え、VTRを流しながら旅の裏話を披露しました。
ローカル路線バスVS鉄道 乗り継ぎ対決旅SP 盛岡~青森・八甲田山
【出演】太川陽介、蛭子能収、南明奈、村井美樹、スギちゃん、西野未姫
【スタジオ出演】伊集院光
【放送日】2021年2月24日(水) 18時25分~21時00分(テレビ東京系列)
「違う選択があったの?」
番組は未公開映像を随所に交え、3人のトークを織り交ぜながら進行しました。最大の見せ場は、番組の最後。最終的に勝利したのは村井率いる鉄道チームなのですが、伊集院に敗因を問われたルイルイは、「僕はベストを尽くしたと思う。あれ以外に方法はなかったからしょうがない」と回答します。
これに対し、伊集院は「太川さんが、ベストを尽くして悔やまないっておっしゃっているんですよ。(それでも)僕のメモを見ます?読みます?」とスタッフに念押し。「私が聞いた話では、ある一つの選択ミスが、どうやら勝敗を分けているのではないか」と台本を読み上げました。
「違う選択があったの?」と驚くルイルイに重ねて、検証VTRがスタート。「勝負を分けたのは1日目の乗り換え」とのナレーションで、いわて沼宮内駅から久慈行きのバス「白樺号」に乗るシーンを振り返ります。
このときルイルイ一行は「久慈まで行けば八戸方面に乗り継げる」という情報を得て「白樺号」に乗りましたが、その運転手から葛巻、九戸、二戸、軽米と乗り継ぐルートを教えられ、葛巻で降車します。結果として八戸に到達することはできましたが、途中でタクシーを使ってしまいました。
ベストチョイス
検証VTRでは、「白樺号」を葛巻で降りずに、終点の久慈まで乗っていたら、タクシーを使わずに八戸駅にほぼ同時刻に着くことができることを紹介。残したタクシー代を、接続が悪かった最後の乗り換え時に投じれば、鉄道チームより早くゴール可能で、バスチームが勝利していたと明かしました。
これを聞いたルイルイは、「あああ」と絶叫。村井が「一番悔しそう」と声を掛け、番組はエンディングを迎えます。
伊集院はこの検証VTRを「ベストチョイス」という表現で紹介しました。『ローカル路線バス乗り継ぎの旅』シリーズで、ベストチョイスすなわち「正解」を公式にオンエアしたのは、これが初めてとみられます。
ちなみに、このベストチョイスは、当サイトの検証記事『太川蛭子の旅バラ「バスVS鉄道 乗り継ぎ対決」を分析する』で紹介した最善手と同じなので、詳しくお知りになりたい方は、そちらをご覧ください。
質問を募集中
今回の「SP」は、ゲストを招いての再放送です。こうした形での再放送は、2月10日オンエアの「路線バスで陣取り合戦 第2弾 完全版SP」に続くものです。
「路線バスで陣取り合戦 第2弾 完全版SP」は、ゴールデンタイムに3時間半も再放送を流すという異例の編成でしたが、本放送に引けを取らない視聴率を獲得。コンテンツの強さを見せつけました。
新型コロナウイルス感染症でロケができない状況での「苦肉の策」の番組とみられますが、こうした形で「正解」を明かしてくれるなら、視聴者の楽しみも増えるというもので、次回以降も期待したくなります。
ちなみに、テレビ東京では、現在、「バスVS鉄道乗り継ぎ対決旅」出演者への質問を募集しています。太川、村井の両リーダーを始め、これまで出演してきたゲストへの質問を呼びかけています。
これは、「バスVS鉄道対決旅」の「振り返りSP」の収録を、さらに予定しているということでしょう。興味のある方は、ぜひ質問してみてはいかがでしょうか。締め切りは3月11日。応募は以下のページをご覧ください。
■「水バラ・バスVS鉄道乗り継ぎ対決旅」出演者への質問を募集します!(テレビ東京公式)