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横浜市営地下鉄ブルーラインの新百合ヶ丘延伸が決定。新駅予定地はどこ?

東側ルートが有力に

横浜市営地下鉄ブルーラインの新百合ケ丘延伸が正式に決まりました。横浜市長と川崎市長が覚書を交わしました。川崎市内のルートはヨネッティー王禅寺付近を通る東側ルートが有力です。

横浜、川崎両市が合意

横浜市営地下鉄ブルーラインは湘南台とあざみ野間を結ぶ40.4kmの地下鉄路線です。あざみ野から先、新百合ヶ丘まで約6kmを延伸する計画があり、事業化に向けた調査が行われてきました。

これについて、横浜市の林文子市長と川崎市の福田紀彦市長が、2019年1月23日に横浜市内で記者会見を開き、両市が「横浜市高速鉄道3号線の延伸に関する覚書」を締結したことを発表しました。あざみ野~新百合ヶ丘間の延伸について、両市が合意したわけです。

覚書の要旨

横浜、川崎市が交わした覚書の要旨は以下の通りです。

・ブルーラインの延伸について、両市が連携・協力し、協議・調整等を進め、早期開業を目指す。
・横浜市交通局を事業主体とし、地下高速鉄道整備事業費補助制度を導入する。
・地方補助は、両市の負担割合を1:1とする。
・新たに整備する駅は、既設のあざみ野駅を除いて4駅。
・駅周辺の基盤整備について、横浜市域については横浜市が、川崎市域については川崎市が、主体的に整備する。
・両市の市境付近に駅を整備する場合は、駅周辺の基盤整備について、費用負担などの詳細は別途整理するものとする。

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嶮山、すすき野に新駅

新設駅は4駅で、終点の新百合ヶ丘駅を除くと3駅です。横浜市域の駅は嶮山付近、すすき野付近に設けられます。

公表された地図を見ると、「嶮山駅」は、あざみのガーデンズ付近とみられます。「すすき野」駅はすすき野2丁目交差点付近のようです。

ただ、ルート図は「イメージ」との注釈が付けられていて、実際の駅位置が地図と多少ずれることはありそうです。

ブルーライン延伸
画像:横浜市報道発表より

ヨネッティ王禅寺が交通結節点に

川崎市内のルートは、白山付近を経由する西側ルート、王禅寺公園付近を経由する中央ルート、ヨネッティー王禅寺付近を経由する東側ルートの3ルートが候補となっています。今回の公表された概略案では、東側ルートを有力案とし、ヨネッティー王禅寺付近に駅ができる可能性が高くなりました。

東側ルートを有力とした理由としては、ヨネッティー王禅寺付近に既存のバス路線が各方面にバランスよく運行されていることから、交通結節機能の強化を図ることで、麻生区のみならず、宮前区や多摩区、横浜市域も含めた駅へのアクセス性を高められることが挙げられました。

また、ヨネッティー王禅寺付近においては、既に市民利用施設や文教施設などが集積していることも理由とされています。

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28年で累積黒字

最終的なルート決定は2019年度になる見通しですが、このまま東側ルートで最終決着した場合、整備延長は6.5kmで、あざみ野~新百合ヶ丘間の所要時間は10分と見込まれています。

概算事業費は1,720億円、想定輸送人員は7.9万人で、費用便益費は1.53、累積収支は28年で黒字になるとしています。

開業後、新百合ヶ丘~新横浜間は、約27分で結ばれます。小田急線沿線から新横浜や横浜市中心部へのアクセスが便利になりそうです。

2030年開業目標

ブルーラインの新百合ヶ丘延伸は、2016年4月20日の交通政策審議会答申第198号「東京圏における今後の都市鉄道のあり方について」で、「地域の成長に応じた鉄道ネットワークの充実に資するプロジェクト」として答申され、実現に向け本格的に動き出しました。

横浜市と川崎市では、これまで事業化に向けた基礎調査を行ったうえで、2018年度中に建設の可否を判断するとしていました。それが、いい形で結実したわけです。

開業目標は2030年です。楽しみな新路線となりそうです。(鎌倉淳)