復元機関車「別子1号」が3月1日にリニューアル。これは乗ってみたい!

地元メーカーが総力結集

愛媛県新居浜市のテーマパーク「マイントピア別子」の復元機関車「別子1号」の新型車両が、2019年3月1日に登場します。

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地元企業による一大プロジェクト

マイントピア別子は、別子銅山の施設跡などを利用したテーマパークです。銅山の遺構などを保存、公開しており、「東洋のマチュピチュ」というキャッチフレーズで知られています。

マイントピア別子には、かつての住友別子鉱山鉄道をモデルにした全長410mの復元鉄道路線があり、明治25年にドイツ・クラウス社より購入した蒸気機関車「別子1号」を模した電気機関車を使用した遊覧列車を走らせてきました。

この復元車両が老朽化したため、2016年にリニューアルを計画。地元の新居浜機械産業協同組合が車両の製造を請け負いました。同組合は、別子1号リニューアルプロジェクトを「30周年記念事業」と位置づけ、地元企業38社が分担して製造に参加しました。

別子1号リニュアールプロジェクト
画像:新居浜機械産業共同組合動画より

6両編成の新型車両

新型車両は、蒸気機関車と電気機関車を含む6両編成。乗客定員は70人です。

2016年7月にプロジェクトがスタート。2年半の歳月をかけて完成し、2019年2月15日に、マイントピア別子に搬入されました。プロジェクトに関しては、以下の動画にまとめられています。

83%大モデルの機関車

実際の車両編成をみてみましょう。

6両編成の先頭を飾るのは、住友別子鉱山鉄道で活躍した「別子1号」の83%大モデル。本物の蒸気機関車ではなく、発煙装置が搭載されています。

別子1号リニューアル
画像:新居浜機械産業協同組合動画より

続くカゴ車・人車は、かつての別子銅山坑内で使用されていた運搬車両を再現したもの。「人車」は坑夫移動用です。

その後、一般客車、バリアフリー客車、銅婚客車(特別車両)がつながり、最後尾が電気機関車。これは、昭和25年に導入された電気機関車を再現したものです。

地元メーカーが総力を結集した熱意が伝わる力作で、一度は乗ってみたくなる魅力にあふれています。

新型車両は現在試運転中で、一般公開は、2019年3月1日午後の予定です。

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