JR東日本が、青森駅東口駅ビルの建設に着手します。完成は2024年度の予定で、10階建ての新駅ビルにはホテルや商業施設が入ります。
旧駅舎の解体完了
JR東日本は、青森駅東口駅ビルについて、2022年5月に建設着手すると発表しました。旅行者には懐かしい旧駅舎の解体が完了し、跡地に鉄骨地上10階建ての新駅ビルを建設します。
新駅ビルの建築面積は約3,200平方メートル、延床面積は約17,800平方メートルです。工事は鉄建建設が手がけます。
1~3階が商業施設
1階から3階までは商業施設で、JR東日本青森商業開発が運営します。同社は駅近くの「A-FACTORY」も運営していて、青森駅のエキチカ商業施設を複数運営することになります。駅ビルのテナントは未定です。
青森駅の駅ビルとしてはラビナがありますが、2~3階の連絡通路で接続します。
4階には行政施設として青森市の市民美術展示館が入居する予定で、青森県の縄文遺跡群に関する情報発信拠点も設けます。5階は機械室フロアとなります。
健康増進ホテル
4階の一部と6階から10階までがホテルで、仮称が「青森駅東口ウェルネスホテル」。4階がフロント、6~9階が客室(145室)で、最上階の10階には温浴施設や健康増進施設が入ります。
ホテルを運営するのは城ケ倉観光と慈恵会の地元グループです。城ケ倉観光は、八甲田エリアでホテル城ケ倉や蔦温泉旅館を運営していて、慈恵会は青森市内で病院や介護施設を運営しています。
仮称の通り、ウェルネス(健康)をテーマにしたホテルで、医療検査を受けられる設備を置くなど、健康づくりに役立つホテルをめざします。駅直結ですが、たんなる旅行者向けのビジネスホテルとは一線を画すようです。
青森駅前にはビジネスホテルも多く、鉄道旅行者には宿泊拠点としてお馴染みのエリアでしょう。懐かしい昭和の駅舎が解体されてしまったのは残念ですが、機能的な新駅ビルも楽しみです。(鎌倉淳)