臨時「あけぼの」の冬季運転は4往復のみで、開放B寝台のみ。「小坂レールパーク」への車両売却も決定へ

寝台特急「あけぼの」の臨時列車としての運転は、2014~2015年冬季で4往復のみとなることがわかりました。編成は24系開放B寝台のみの6両編成で、夏季運転時に連結されたB個室はありません。

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需要は多いが、運転本数は削減

「あけぼの」は、2014年3月のダイヤ改正で定期運行を終え、2014年のゴールデンウィークと夏季に臨時列車として運行されました。2014年夏には18往復も運転され、臨時列車とはいえ、需要の高さを見せつけたものです。

ところが、このたび発表された2014年~2015年冬の臨時列車の運転計画では、上野発が12月29、30日、1月3、4日のみの運転で、全体で4往復と絞り込まれました。夏休みと比べて、年末年始は需要が一時期に集中するという事情はあるものの、それにしても少な過ぎる、と感じた方も多いでしょう。夏には連結されたB個室が冬は連結されず、開放B寝台のみのモノクラス編成になってしまったことも気がかりです。

寝台特急「あけぼの」

個室含む3両を小坂レールパークへ売却へ

一方で、「あけぼの」車両の売却の動きも具体化してきました。「あけぼの」で使われた24系客車のうち、A個室、B個室、開放B寝台の3種3両が、秋田県小坂町の「小坂町レールパーク」に売却される見通しです。NHKが報じたところでは、2015年4月以降にも売却契約を結ぶ見通しとのこと。「小坂レールパーク」は、購入した24系3両を使って、日中はディーゼルカーで牽引し体験乗車を行い、夜は宿泊施設として活用する予定だそうです。

小坂レールパークへの売却計画と、冬の臨時列車のモノクラス化の間につながりがあるかはわかりませんが、いよいよ、「あけぼの」も展示車両になってしまうのか、との感慨を抱かずにはいられません。

いずれにせよ、「あけぼの」の臨時運転が遠からず終了するのは間違いありません。それがいつかの公式発表はありませんが、臨時列車の運転終了は告知されないのが一般的です。あるいは、この冬が最後の運転になるかもしれません。

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