東京駅~成田空港を結ぶ格安バス「エアポートバス東京・成田」が、現在の1,000円の運賃を1,300円に値上げすると発表しました。3月1日からです。
3グループで共同運行
「エアポートバス東京・成田」は、銀座駅・東京駅~成田空港を結ぶバスです。京成バス、ジェイアールバス関東、ビィー・トランセホールディングスの3社が、「東京シャトル」「THEアクセス成田」を路線統合し、2020年2月1日から共同運行しています。
運賃は原則おとな1,000円で、深夜便のみ2,000円としてきました。しかし、このほど、2021年3月1日より、運賃を1,300円、深夜便は2,600円に改定すると発表しました。小児は半額です。
東京駅からの乗車方法についても変更があり、これまで乗車時に現金支払いができましたが、3月1日からは現金払いの場合、東京駅の「JR高速バスきっぷ売り場」で乗車券を購入しなければならなくなります。ICカード乗車券の場合は、これまで通り空席があれば乗車時に運賃を支払うことができます。
成田空港からの乗車時は、これまでも空港ターミナルビル内にある乗車券販売カウンターで時間指定の乗車券を購入する必要があり、変更はありません。
ついに値上げ
「エアポートバス東京・成田」は、競合するバス会社が路線統合して、低価格・高頻度運行を実現した新路線として注目を浴びました。しかし、発足直後に新型コロナウイルス感染症が拡大。成田空港の国際線の運航がほとんどなくなるなか、苦しい運行を続けてきましたが、ついに値上げに追い込まれました。
ただ、東京~成田空港が1,300円という運賃は、たとえば東京~つくば線の1,200円と比べても合理的な水準で、高いとまではいえません。成田空港の利用者が回復すれば、将来的には値下げもありえますが、成田空港にかつて賑わいが戻るのは相当先とみられ、当面は新運賃が定着することになりそうです。
なお、大崎駅~成田空港を結ぶウィラーの「成田シャトル」も1,000円の運賃ですが、現在運休中です。再開時の運賃変更は発表されていません。