2021年8月13日からの大雨で、各地で鉄道が被災しています。いまわかっている情報をまとめてみました。
少なくとも11路線で被害
国土交通省の「令和3年8月の大雨による被害状況等について(第5報) 」によりますと、現在確認されている鉄道施設被害は7事業者11路線です。
JR東海では、中央本線の古虎渓駅に土砂が流入。高山線禅昌寺駅~飛騨萩原間でも土砂流入のおそれがあります。飯田線宮木駅~辰野駅間では、橋脚傾斜のおそれがあります。
JR西日本では、山陽本線の小野田駅~厚狭駅間で大規模な路盤流出・電架柱の倒壊、架線及びケーブルの切断が発生しています。切断されたケーブルは、宇部線、小野田線の信号・通信制御に関わるもので、ケーブルが復旧できない限り、両線区の列車の運行ができない状況です。
このため、これらの線区では復旧まで10日程度かかる見込みです。バス代行を検討していますが、早くとも8月18日以降になります。
山陽本線では、河内駅~入野駅間でも線路が冠水。また、可部線の梅林駅~上八木駅間で線路が冠水しています。
JR九州では、久大線杉河内駅~北山田駅間の第十玖珠川橋梁で被害の可能性があります。佐世保線北方駅~高橋駅間でも線路が冠水している模様です。
大井川鐵道では、井川線の土本駅~川根小山駅間で法面が崩壊。アルピコ交通の上高地線では、西松本駅~渚駅間で、橋脚が傾斜しています。
明知鉄道では、阿木駅~飯羽間駅間でバラストが流出。西日本鉄道大牟田線では、朝倉街道~紫駅間で土砂が流出しています。
ハイパーサルーンが浸水被害
NHKによりますと、JR東日本の中央本線で、下諏訪町の諏訪湖畔を通る線路に山側の道路から泥水が流れ込み数十メートルにわたって冠水しています。JR東日本の運行情報によりますと、運転再開は17日以降になる見込みです。
また、JR日田彦山線の線路も、添田町付近で土砂崩れによって被害を受けているようです。ただし、ここは添田以南の不通区間とのことです。
サガテレビによりますと、佐世保線北方駅構内で、783系ハイパーサルーンが浸水の被害にあっているようです。
そのほか、現状で報告されていない被害もあるとみられます。随時情報を追加します。