山陽新幹線が台風で苦戦。新幹線利用者数ランキング2019年お盆版

東北新幹線は堅調

JR各社から2019年お盆の利用状況が相次いで発表されました。公表内容は各社・各支社ごとに異なりますが、数字を集めてみると、それぞれの路線・区間のピーク時の利用者数がわかります。それをランキングにすることで、利用者の動向が見えてきます。

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お盆の利用状況

JR各社は利用状況の統計を「年末年始」「ゴールデンウィーク」「お盆」の3期のみ発表します。当サイトでは、JR各社が発表した「お盆の利用状況」情報をまとめて、「お盆の新幹線利用者数」をランキングにまとめてみました。

8月9日~18日までの10日間の統計です。

山陽新幹線700系

2019年お盆・新幹線利用者数ランキング

1. 東海道新幹線(新横浜~静岡)398.6万人(100%)
2. 山陽新幹線(新大阪~西明石)196.6万人(98%)
3. 東北新幹線(大宮~宇都宮)156.9万人(100%)
4. 山陽新幹線(岡山~広島)147.6万人(97%)
5. 東北新幹線(那須塩原~郡山)137.3万人(101%)
6. 上越新幹線(大宮~高崎)135.7万人(99%)
7. 山陽新幹線(広島~新山口)104.9万人(98%)
8. 山陽新幹線(新山口~小倉)94.3万人(99%)
9. 山陽新幹線(小倉~博多)83.2万人(98%)
10. 北陸新幹線(高崎~軽井沢)74.2万人(100%)
11. 東北新幹線(古川~北上)69.5万人(101%)
12. 九州新幹線(博多~熊本)40.5万人(101%)
13. 上越新幹線(越後湯沢~長岡)36.3万人(99%)
14. 北陸新幹線(上越妙高~糸魚川)35.1万人(100%)
15. 東北新幹線(盛岡~八戸)32.2万人(102%)
16. 九州新幹線(熊本~鹿児島中央)20.4万人(98%)
17. 山形新幹線(福島~米沢)14.1万人(102%)
18. 秋田新幹線(盛岡~田沢湖)10.0万人(101%)
19. 北海道新幹線(新青森~新函館北斗)9.6万人(102%)
20. 山形新幹線(山形~新庄)4.3万人(104%)

上記の数字はJRによって公表された区間旅客数のみをピックアップしてランキングしたものです。そのため、区間の分類が公平でないことをご理解ください。また、このランキングはあくまでもお盆時期のものであり、通年の新幹線の輸送量と比例するとは限りません。

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台風直撃で山陽新幹線が不振

2019年のお盆の日並びはよく、9連休となったサラリーマンも多いようで、全体的には好調な輸送実績となりました。前年比で最も好調だったのが山形新幹線(山形~新庄)で104%を記録。東北新幹線も堅調で、東日本方面は前年よりも利用者が増えています。

一方で、8月15~16日に台風10号が中国地方を縦断。その影響で西日本を中心に鉄道路線で運休が相次ぎました。山陽新幹線の利用者数が各区間で軒並み前年割れとなったのは、台風の影響とみられます。

首位の東海道新幹線はほぼ前年並みで、400万人近い圧倒的な利用者数。2位の山陽新幹線のほぼ2倍です。

一方、フル規格で最下位の北海道新幹線は、東海道新幹線の40分の1以下の利用者数です。ゴールデンウィークでは秋田新幹線を上回り好調でしたが、お盆では伸び悩みました。現状では利用者数が少なすぎて苦しい数字と言わざるをえませんが、札幌延伸までの辛抱でしょうか。(鎌倉淳)

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