JR東日本は、台風25号で被災した久留里線・久留里~上総亀山間について、鉄道の復旧を断念しました。復旧工事に約半年を要することから、廃止予定日の2027年4月1日までに営業運転を再開できないと判断しました。2026年9月20日の運行が最後となりました。
復旧工事に半年
JR東日本は、台風25号の影響で運転を見合わせている久留里線・久留里~上総亀山間9.6kmについて、被害状況の詳細調査と復旧方法の検討を進めてきました。
同区間では列車の運行に影響する被害が多数発生しており、特に上総松丘~上総亀山間では、3カ所で大規模な盛土崩壊が確認されています。
最大の被災箇所では、約60mにわたって盛土が崩壊し、崩壊土量は約3,800立方メートルに達しています。ほかの2カ所でも、約700立方メートル、約1,100立方メートルの土砂が崩壊しました。
これらの被害を復旧するには、工事着手から半年程度の期間が必要と判明しました。

営業再開せず廃止へ
久留里~上総亀山間は、もともと利用者の減少を理由に廃止が決まっていた区間です。JR東日本は2026年3月9日に鉄道事業の廃止を国土交通大臣に届け出ており、2027年4月1日付で廃止する予定でした
廃止まで残り約5カ月となり、復旧工事には半年程度を要することから、JR東日本は鉄道の復旧を断念しました。これにより、同区間は営業運転を再開しないまま廃止されることになります。
台風前の9月20日に運行した列車が、同区間の最後の営業運転となりました。

代替バスは3月25日から
JR東日本は、久留里~上総亀山間で、バスやタクシーによる代行輸送を実施しています。この代行輸送は、廃止前日となる2027年3月31日まで継続します。
一方、鉄道廃止後の代替交通として、君津市は2027年3月25日から路線バスの運行を始める予定です。運行は日東交通に委託し、亀山やすらぎ館から久留里駅や君津青葉高校までのルートを中心に、1時間に1本程度を運行する計画です。
久留里線の全線開業は1936年。約90年を経て、残念な末端部の幕切れとなりました。(鎌倉淳)






















