JALが成田~カンボジア・シェムリアップへの直行便を開設する可能性が出てきました。実現すれば日本から初のカンボジア直行便になります。シェムリアップは世界遺産アンコールワットへの最寄りの空港です。
成田・関西からカンボジア便が設定可能に
国土交通省の発表によりますと、1月28日から1月30日にかけて、日本とカンボジアが新規航空協定締結に向けて意見交換をしました。この意見交換において、新規協定締結までの間の暫定的な枠組みとして、二国間輸送について自由な枠組みの設定とコードシェアの枠組みの設定で合意したとのことです。
この意見交換は、2013年12月15日の安倍晋三首相とカンボジアのフン・セン首相の首脳会談において、航空協定の正式交渉を開始することについて一致したことを受けたものです。暫定枠組みの合意をしたことで、日本・カンボジア直行便開設の実現可能性が高まりました。二国間輸送の自由な枠組みについては、羽田空港が除外されたものの成田空港や関西空港は含まれており、航空各社は成田や関西からカンボジアへの路線開設が可能になります。
日本航空が有力と現地報道
問題はどの航空会社が就航するかですが、カンボジアでの報道によると日本航空の就航が有力視されている模様です。羽田の国際線枠争奪に破れたこともあり、日本航空は新規就航に余力もありそうです。日本側は成田空港の発着で、カンボジア側は首都のプノンペン発着との報道もありますが、シェムリアップになる可能性もありそうです。シェムリアップは世界遺産アンコール遺跡(アンコールワットなど)観光の拠点となる都市で、日本からの観光需要はプノンペンよりもシェムリアップのほうが大きいでしょう。
就航時期は早ければ6ヶ月以内とも報じられており、日本の夏休み前の就航もありえますが、カンボジアの雨季明けとなる冬ダイヤからの運航が有力とみられます。カンボジアの観光のベストシーズンは11月~3月です。週3~4便程度運航されれば、アンコールワットに週末からみで出かけることができるようになります。