東京・神保町の書泉グランデが鉄道とバスコーナーを拡大します。リニューアルオープンは11月20日です。
趣味性に特化した書店
書泉グランデは、東京・神保町にある大型書店です。1971年にオープンし、鉄道書籍を筆頭に趣味性の高い書籍を重点的に置いている書店として知られています。
今年で開店40周年を迎えたのを機に、書泉グランデでは「さらに趣味に特化した書店」を目指し、フロア構成の変更を含むリニューアルを実施すると発表しました。
店舗は営業中のまま、すでに一部で棚移動が開始されています。完成目標は11月20日です。
鉄道フロアが5階にも
改装の目玉は4点で、特筆すべきは鉄道フロアの拡大でしょう。これまで6階の1フロアのみだった鉄道コーナーが、5階の半分にも拡大。合計で1フロア半の広さとなります。
6階では主に鉄道グッズを販売し、鉄道書籍・雑誌は5階に移ります。鉄道グッズや部品販売を拡大するのがポイントのようです。
次の目玉はバスコーナーの拡大。5階の一部にあるスペースを広げ、より多くのグッズなどを扱います。5階では、引き続きクルマ・バイクの書籍も配置。これにより、5階は、鉄道(雑誌・書籍)、バス、クルマ、バイクという売場構成になります。
1階にイベントスペースも
4階の占いコーナーも拡大し、これまでの2倍になります。新たに数百種類のタロットカードを販売。新規の占いグッズも取り扱う予定です。
1階にはイベントスペースを設置します。現在、書泉グランデには7階にイベントスペースがありますが、これに加えて1階にもイベントスペースを設けます。展示、物販、サイン会などの催しに対応します。
新フロア構成
11月20日以降の新フロア構成は以下の通り。現在は商品移動をしながら営業中です。
7F:イベントスペース
6F:鉄道(グッズ)
5F:鉄道(雑誌・書籍)・バス・クルマ・バイク
4F:占い・精神世界・ミリタリー・歴史・数学・理工
3F:ライトノベル・特撮・映画・音楽・ホビー
2F:コミック
1F:雑誌・新刊話題書・イベントスペース
B1F:アイドル・格闘技・スポーツ・アウトドア
5階にあったミリタリーは4階に、アウトドアは地下1階に移動します。現在5階にある航空の棚が示されていないのが気になりますが、取り扱いがなくなるとは思えないので、4階か5階のどちらかでしょう。
鉄道書籍・グッズが増えてきて
書泉グランデが鉄道書籍を多く取り扱っているのは昔からですが、近年は鉄道書籍の刊行点数が増えてきて、手狭になりつつあることは感じられました。
さらに、書籍以外の鉄道グッズを多く扱うようになり、既存のスペースでは収まりきれなくなっているのも見て取れました。鉄道コーナーはいつも客が多かったですし、スペース拡大は必然なのでしょう。
書泉グランデは、すでに鉄道ファンにとっては聖地とも称される存在ですが、これまで以上に「鉄道書店・グッズ販売店」として存在感を放ちそうです。(鎌倉淳)