「大阪環状線改造プロジェクト」が始動。森ノ宮、玉造などで駅の改装工事に着手。103系もついに引退か?

大阪環状線は、利用客が多い黒字路線であるにもかかわらず、びっくりするくらいレトロな雰囲気が漂います。その雰囲気が一新されるプロジェクトが始動します。その名も「大阪環状線改造プロジェクト」。JR西日本が2013年12月24日に発表したもので、2017年度末までに大阪環状線の全19駅の構内を順次、改装・改良するという構想です。

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森ノ宮など4駅から着手

「大阪環状線改造プロジェクト」として、最初に改装・改良工事が行われるのが、森ノ宮、玉造、桃谷、弁天町の4駅。森ノ宮駅では発光ダイオード(LED)照明や電子看板などを導入、案内設備を充実させます。玉造駅では高架下に商業施設や保育園などを整備、2014年3月の開業を予定しています。

弁天町駅では、駅前に位置する交通科学博物館が2014年4月に閉館します。閉館後、同駅では、跡地との駅との一体開発が進められる予定。広域からの集客を意識した複合開発が行われます。

大阪環状線

103系も姿を消す?

大阪環状線が環状運行を始めたのは1964年3月。2014年に50年を迎えます。現在も多くの駅が当時のまま使われていて、それがレトロ感を漂わせていました。しかし、このプロジェクトで雰囲気が一新され、利便性も大幅に向上するようです。

車両についても、環状線では走行車両の6割が製造から30~35年を迎えています。これも、2017年度までに新型車両が導入されます。いまや大阪環状線の「名物」ともなっている103系が姿を消す日も近そうです。

大阪環状線全19駅の利用者数は1日平均約108万人。ピークだった1995年の約136万人から2割程度減っています。今回のリニューアルで利用者減に歯止めを掛けたいところでしょう。

個人的な感想をいえば、筆者は大阪環状線の昭和感が好きなので、どこにでもある「平成的」な駅になってしまのならば、残念と言えば残念。もちろんこれは、部外者の無邪気な感想に過ぎませんが。

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