東京九州フェリーに就航予定の新型船「はまゆう」が、舞鶴・敦賀~小樽・苫小牧航路に投入されます。2021年3月就航予定です。
2021年3月初就航
「はまゆう」は、2020年8月7日に進水式が行われた新造船で、2021年7月に開設される東京九州フェリーに投入される予定です。船名の由来は横須賀市の市花。花言葉“どこか遠くへ”の通り、関東と九州の架け橋として、新たな需要を開拓するという意味も込められました。全個室・寝台の、最新型豪華フェリーです。
その「はまゆう」が、2021年3月に新日本海フェリーの舞鶴~小樽航路でデビューすると発表されました。初便は2021年3月5日23時50分に舞鶴を出発する小樽便。その後、3月26日まで舞鶴〜小樽航路で使用された後、3月28日からは敦賀〜苫小牧航路に転用されます。
なぜ新日本海フェリー?
東京九州フェリーは新日本海フェリーと同じグループですが、九州航路に使用予定の船体が、なぜ北海道航路に? と思ってしまいます。この点について、新日本海フェリーから明確な説明はありません。
ただ、「はまゆう」が就航する3月5日以降、新日本海フェリーの「すずらん」が運用表から消えるので、ドッグ中の代替船として投入されるのではないか、と推測します。3月28日からは「すずらん」が復帰し「すいせん」が運用表から消えるので、「はまゆう」はその代替として運航するのでしょう。
「はまゆう」の予約は電話のみで、インターネット予約はできませんが、暫定使用のため予約システムを整備しない、ということかもしれません。
全長222.5m、約15,400トンの大型フェリーながら、旅客定員はわずか268名。他の新日本海フェリーの船舶の3分の1程度の定員のため、このまま北海道航路に定着するわけではないとみられます。
となると、「はまゆう」が新日本海フェリーで運航するのは期間限定となる可能性が高そう。であるなら、充実の船内設備を誇る最新鋭船を、いまだけでも北の海で楽しみたいところです。