豪雨被害で八代~水俣間の不通が続いている肥薩おれんじ鉄道は、全線の運行再開までおおむね3ヶ月かかると発表しました。
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鉄道施設74箇所が被災
肥薩おれんじ鉄道は、2020年7月4日未明からの豪雨により、線路や電力、信号設備などが被災。現在も八代~水俣間で不通が続いています。
同社によると、被害箇所は線路・橋梁などの施設関係が74箇所、電気設備関係が16件。このうち、土砂、倒木の撤去や機器の交換などが完了したものが、施設関係4箇所、電気設備関係3件です。その他の区間でも復旧作業に着手をしています。
佐敷~水俣間は8月8日運行再開
ただ、海浦~佐敷にある佐敷トンネル出口付近で発生した土砂崩れは大規模で、大量の土砂がトンネル出口の坑口を完全に塞ぎ、約250mにわたって線路を覆うといった深刻な被害が起きています。
下は佐敷トンネル出口の写真。赤で囲っている部分がトンネルの上部です。
こちらはトンネル出口から概ね150m付近。ところにより1m近い土砂の堆積が見られます。
被害が甚大なため、同社は8月3日、全線復旧がおおむね3ヶ月後になると発表。全線での運転再開が11月頃になるとの見通しを示しました。
一方、佐敷~水俣間については、8月8日から運行を再開します。これにより、運行区間が佐敷~川内、不通区間が八代~佐敷となります。八代~佐敷間には代行バスが運行されます。
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