「黒部ルート見学会」2020年の概要発表。地下トンネルで欅平~黒部ダムを旅しよう!

幻の鉄道へ

富山県の黒部峡谷鉄道の終点・欅平駅と黒部ダムを結ぶ「黒部ルート」の公募見学会の2020年の日程が発表されました。6月~11月に34回が設定されています。

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黒部ルート見学会とは

黒部ルートは、黒部峡谷鉄道の終点欅平駅と黒部ダムとを結ぶ全長18kmの地下トンネルです。関西電力が発電施設の保守や点検のために管理しています。

工事用トロッコ列車、竪坑エレベーター、バッテリートロッコ列車、インクライン、黒部トンネル内専用バスという、5種類の乗り物を乗り継ぎます。ふだんは未公開の乗り物で旅できるとあって、旅行者の関心は高いです。

関西電力では、1996年以降、公募見学会を実施しています。欅平発と黒部ダム発の2コースがあり、これらの乗り物を乗り継いで欅平~黒部ダム間を旅します。

黒部ルート見学会
画像:関西電力ウェブサイト

2020年は6月17日から11月10日までの計34回が設定されました。各回60人(30人×2コース)が定員で、年間の見学総定員は2,040人です。2019年は計38回あったのですが、2020年はインクラインの検査工事などのため前年比で4回減り、34回になりました。

土休日は4回で、7月11日(土)、8月2日(日)、8月30日(日)、9月6日(日)があります。

見学会参加は、はがきで応募します。詳細は関西電力ホームページをご覧ください。

黒部ルート見学会のご案内(関西電力)

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当選確率は

1年間の平均倍率は、2019年実績で欅平発が6.8倍、黒部ダム発が5.2倍、全体で6.0倍です。欅平発の人気が高いです。

もっとも倍率が低かったのは6月20日(木)の黒部ダム発で2.1倍でした。最も高かったのは8月25日(日)の欅平発で、13.0倍でした。全体的に6月が低く、7~8月の夏休み期間が高くなっています。

平日の倍率は平均5.5倍。土休日は10.6倍です。土休日は平日に比べ当選確率が半分でした。

2020年の黒部ルートの応募受付は3ヶ月前の1日(休日の場合は2日)開始で、出発日の約2ヶ月前に締め切りとなります。たとえば6月17日出発の受付は3月2日に開始し、4月16日に締め切られます。なお、新型コロナウィルス感染症の拡大に伴い、見学会が中止となる場合があります。

黒部ルートは、現在は抽選に当たりさえすれば無料で見学できますが、2024年度以降は「一般開放」という名目で事実上有料化されます。気になる方は、無料の今こそ、お早めに訪れてみてはいかがでしょうか。

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