北陸新幹線が順調、山陽新幹線は広島以西で微減。新幹線利用者数ランキング2018年新春版

北海道新幹線には「二年目のジンクス」

JR各社から2017-2018年末年始の列車利用状況が発表されました。今年は正月3が日が月火水と日並びが良く、全体的に堅調な利用者数を記録しました。詳細をランキング形式で見ていきましょう。まずは、新幹線からです。

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新幹線利用者数ランキング2018年新春版

1. 東海道新幹線(新横浜~静岡)321.3万人(100%)
2. 山陽新幹線(新大阪~西明石)154.6万人(100%)
3. 山陽新幹線(岡山~広島)115.0万人(100%)
4. 東北新幹線(大宮~宇都宮)113.4万人(100%)
5. 上越新幹線(大宮~高崎)110.2万人(102%)
6. 東北新幹線(那須塩原~郡山)100.2万人(100%)
7. 山陽新幹線(広島~新山口)82.0万人(99%)
8. 山陽新幹線(新山口~小倉)72.8万人(99%)
9. 山陽新幹線(小倉~博多)61.4万人(99%)
10. 北陸新幹線(高崎~軽井沢)55.1万人(103%)
11. 東北新幹線(古川~北上)48.1万人(101%)
12. 上越新幹線(越後湯沢~長岡)28.6万人(100%)
13. 九州新幹線(博多~熊本)28.4万人(100%)
14. 北陸新幹線(上越妙高~糸魚川)26.7万(102%)
15. 東北新幹線(盛岡~八戸)21.6万人(101%)
16. 九州新幹線(熊本~鹿児島中央)14.9万人(101%)
17. 山形新幹線(福島~米沢)11.4万人(99%)
18. 秋田新幹線(盛岡~田沢湖)7.8万人(100%)
19. 北海道新幹線(新青森~新函館北斗)5.3万人(96%)
20. 山形新幹線(山形~新庄)3.3万人(101%)

上記のランキングは、JR各社から広報発表された数字をまとめたものです。JR各社によって、区間選定の基準などがばらばらであることをご承知おきください。

北陸新幹線E7系金沢駅

北陸新幹線が最高の伸び率

今回の年末年始期間の調査対象日は12月28日(木)~1月4日(木)の8日間。正月3が日が土日と重ならなかったため休みが長く、鉄道全体の利用状況は順調でした。

もっとも好調だったのは、北陸新幹線高崎~軽井沢間。前年比103%と、全新幹線区間で最高の伸び率を記録しました。北陸新幹線は上越妙高~糸魚川間でも102%と堅調です。

一方、北海道新幹線は前年比96%と苦戦。開業2年目はブームの反動減に見舞われるのが常なので、仕方ないところでしょう。

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その他の区間は、ほとんどが前年並みの利用者数となりました。

細かく見ると、帰省期間(12/28~12/31)は前年比102~105%程度、Uターン期間(1/1~1/4)は92~98%程度になっていて、トータルで前年並みになっています。

Uターン期間の利用者数が前年割れになっているのは、1月4日(木)、5日(金)を休みにして、成人式の3連休期間までにUターンする利用者が多いからとみられます。

山陽新幹線の広島以西で前年割れの区間が続いていますが、1月2日に生じた小倉~博多間一時運転見合わせの影響を受けているとみられます。12月に起きた台車亀裂の問題が、山陽新幹線の利用者数に影響したかは、定かではありません。(鎌倉淳)

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