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大阪メトロ「夢洲タワー」が壮大すぎて。本当に大丈夫?

芸術家もやってくるの?

大阪メトロは、2025年大阪万博の会場となる夢洲に開業する新駅の構想を発表しました。駅ビルを地上55階のタワーにするという野心的な構想です。

2024年度に夢洲駅開業

大阪北港の夢洲では、2025年に万博が開催されます。日程は2025年5月3日~11月3日の185日間。アクセス路線として、大阪メトロ中央線をコスモスクエア駅から夢洲まで約3km延伸することが決まり、万博開催前の2024年度に開業します。

これを受け、大阪メトロは2018年12月20日に、「夢洲駅周辺の開発への参画」に関する構想を取りまとめました。夢洲を「新しい大阪の活力拠点」と位置づけ、「社会生活インフラ」と「活力インフラ」の2つのコンセプトで開発に参画します。

夢洲
画像:大阪メトロ

イメージ画像を公表

大阪メトロの構想によると、夢洲駅(仮称)には、商業施設を兼ねた「夢洲駅タワービル」を建設します。地上55階、高さ約275mという巨大なビルで、総工費1000億円超を見込む大プロジェクトです。

夢洲駅タワー
画像:大阪メトロ

よく見ると、タワーの周囲には、列車が走っています。夢洲駅タワーを回るようにして標高を上げていき、どこかに消えていきます。

新桜島方面への列車とも考えられますが、新桜島方面の路線なら、地下を走るでしょう。

大阪メトロが公表したイメージ画像を見ると、この列車は夢洲地下駅から発着します。中央線夢洲駅は対向式ホームの2面2線の構造で、気になる列車は、中央線の左手に停まっています。

夢洲駅
画像:大阪メトロ

日常では味わうことができない空間

大阪メトロでは、夢洲駅タワーについて「駅と商業施設とを開放的な空間で一体感を創出し、駅ターミナルから、未来的な自動運転モビリティを確保する」としています。

さらに、「日常では味わうことができないにぎわい空間として歩いて楽しく、新たな発見や出会いの生まれるまち」を作る方針で、具体的には「人が出会えるマーケットプレイス、活力を生み出すアーティストやスタートアップの活動拠点など」を作るそうです。

簡単にいうと、夢洲駅タワーには、商業施設やエンターテインメント関連の施設、文化施設、オフィス、ホテルなどが入るわけです。最上階には展望台も備えます。

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大阪メトロの動画

大阪メトロが公表した動画を見ると、なかなかすごいです。

7分28秒付近から、書き起こしてみましょう。

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未来の大阪の活力を牽引する場所になる、夢洲。中央線を延伸して作る夢洲駅とその周辺の地区は、多様なものや人が生まれる場所に、出会う場所に。その活力を肌で感じる、大阪でいちばんエネルギッシュでエキサイティングな場所に。

中心にそびえるのは、多様性が活力を産み出し、それが大阪じゅうへ染み渡っていく、というコンセプトを表現した夢洲駅タワービル。

この最新の環境配慮型タワービルへは、コスモスクエアのトンネルのなかからエンターテインメント。

開放的で出会いの予感に満ちた夢洲駅。その駅前には、スマートビークルのターミナルがあり、夢洲内交通の拠点が。

タワービル内には、スタートアップターミナル、アーティストターミナルを作り、常に新しいものづくりを支援します。

そこから次々と生まれるテクノロジーやアート、プロトタイプは、すぐにマーケットやイベントスペースに並び、展示、販売。ここにしかないものや体験が並んだ、訪れるたびに毎回新しい出会いがある場所になります。

コワーキング、ネットワーキングスペースや、アート・テクノロジーホテルも備え、活力を産み出し、体感する拠点。

タワービル最上階に登ると、そこは展望台。

多様な体験が待っている、活力拠点・夢洲は、未来の大阪を活性化する、一つの中心地になります。
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なんというか、壮大です。

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IR実現が前提

このタワーが建設は、万博だけでなくIR(統合型リゾート施設)の夢洲誘致が実現することを前提としています。つまり、夢洲駅がリゾートの玄関口の駅になるとして、上記のような夢あふれる構想が語られているわけです。

統合型リゾートはカジノをはじめとしたエンターテインメント施設のほか、国際会議場、ホテルなども併設します。そのため誘致が実現すれば、動画のように起業家や芸術家がやってきて、活気あるエリアになるのかも知れません。

本当にそうなるのなら楽しみなのですが、動画を見ると、どことなく現実感がありません。隣の島にはWTC。なんだか心配になってしまうのは、筆者だけでしょうか。(鎌倉淳)