JR石勝線・夕張支線の廃止時期が、2019年3月で最終調整されていることが明らかになりました。夕張市の鈴木直道市長がコメントを発表しています。
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2016年8月に廃止合意
JR石勝線の夕張支線は新夕張~夕張間16.1kmを結ぶ路線です。2016年度の輸送密度は83人キロと少なく、夕張市とJR北海道は、2016年8月に路線廃止で合意しています。
夕張市では、JR北海道を交えて廃止後の地域交通を話し合う協議を続けており、廃止時期や代替バスの運行計画などを検討してきました。
夕鉄が代替バス運行
2018年2月20日に行われた協議の後、鈴木市長は「“廃線は、最も早くて2019年3月、すなわち来年の3月”との私の考えには変わりありません」とのコメントを発表。「JRにおいても私のこの考えについて、ご理解をいただいている」との認識を示し、2019年3月廃止で最終調整していることを明らかにしました。
また、あわせて、廃止後は夕張支線に沿う幹線道路に、夕張鉄道(夕鉄バス)による代替バスを1日10往復程度運行することも公表。
代替バスは新夕張駅でJRと接続し、夕鉄本社ターミナルでは、札幌市方面を結ぶバスとの接続も考慮します。また、2019年度中に供用開始を予定している清水沢の拠点複合施設への乗り入れも行う方向です。
7億円の拠出求める
バス運行は赤字が想定され、夕張市では、10往復程度運行する路線バスを20年間維持するための運行補助費用、バス運行に係わる初期投資費用について、基金を創設し管理する方針を示しました。JR北海道に対して、約7億円の拠出を求めています。
JRは大筋で受け入れる姿勢をみせており、今後、正式に廃止の合意文書を交わす方針です。実際に2019年3月末廃止と決まれば、あと1年あまりで廃止日を迎えることになります。
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