2021年春に開設予定の、横須賀~北九州間のフェリー航路に新造船が投入されることがわかりました。充実した旅客サービスで、横須賀新港と門司港を結びます。
国内最大級のフェリー
横須賀~北九州フェリー航路の開設を計画しているのは、新日本海フェリーと阪九フェリーを中心とするSHKライングループです。2018年12月に航路開設を発表し、営業活動を行う会社として「東京九州フェリー」を北九州市に設立済みです。
新航路では、国内最大級である1万6000トン級のフェリー2隻が投入されると発表されていますが、このほど、それが新造船であることがわかりました。
日本海事新聞2019年08月29日付の入谷泰生・SHKグループ代表インタビュー記事によりますと、「運航船は貨物車約170台積みの新造船を投入する方針で、1隻目は21年春、2隻目は同年6月ごろの竣工となる予定」とのこと。就航当初から2隻体制で、週6便(日曜除く)での運航となります。
深夜発翌日夜着に
横須賀港は新港埠頭の発着と公表されていましたが、同紙によると、北九州港は新門司地区の発着となります。新航路の運航距離は976kmで、所要時間は片道20時間30分です。
気になる運航ダイヤ(スケジュール)ですが、「ほぼ同じ距離を運航する新日本海フェリーの敦賀(福井県)-苫小牧東(北海道)(948キロメートル)航路を参考にする」(同紙)とのことで、深夜発翌日夜着のダイヤとなる見通しです。敦賀、苫小牧航路は、両港を0時前後に出港し、20時30分頃に到着するダイヤですが、これと同様になりそうです。
旅客サービスも充実
新造されるフェリーは、敦賀~苫小牧東航路で使用されている「すずらん/すいせん」と同クラスとされています。1万6000トン級、速力27.5ノットの大型高速フェリーです。
気になる船内の旅客サービスについては、「新日本海フェリーで行っているサービスと同様のものを提供していきたい」と入谷代表は述べており、レストランや大浴場を営業する充実したサービスとなりそう。
客室も最新の設備となるわけですから、東京と九州を結ぶ、快適なクルーズが楽しめそうです。