「UENO WELCOME PASSPORT」を知っていますか? 上野の文化施設共通入場券

秋の文化鑑賞に

芸術の秋!といえば、行ってみたくなるのが上野エリア。上野にある12の文化施設に入場できる共通入場券があります。「UENO WELCOME PASSPORT」です。

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「UENO WELCOME PASSPORT」とは

「UENO WELCOME PASSPORT」とは、上野地区の美術館や博物館、動物園などに入場できる期間限定の共通入場券です。「上野地区文化施設共通入場券」の副題で、2015年に販売が開始されました。

半年ごとに期間が設定され、2018年10月から7回目の販売が開始されます。今回の販売・有効期間は2018年10月1日~2019年3月31日。半年の有効期間内に、上野エリアの文化施設に各1回入場できるというものです。

常設展だけに入場できるタイプと、期間中に開催される特別展から1つを選び観覧できる「特別展チケット」が1枚付くタイプの 2 種類があります。

ueno welcome passport
画像:上野文化の杜新構想実行委員会

入館できる施設

「UENO WELCOME PASSPORT」の対象の施設は以下の通りです。

■常設展/総合文化展を見学できる施設
・東京国立博物館
・国立科学博物館
・国立西洋美術館

■入園・拝観できる施設
・上野動物園
・旧岩崎邸庭園
・下町風俗資料館
・朝倉彫塑館
・上野東照宮

■期間中の指定展覧会を見学できる施設
・東京都美術館「見る、知る、感じる――現代の書」
・東京藝術大学大学美術館「藝大コレクション展」
・上野の森美術館「第50回龜甲展」、「VOCA展2019」
・書道博物館

■見学できる特別展(特別展チケットのみ)
特別展チケットでは、以下の博物館が開催する特別展のうち一つを見学できます。

・東京国立博物館
「マルセル・デゥシャンと日本美術」/「京都大報恩寺 快慶・定慶のみほとけ」/「顔真卿 王羲之を超えた名筆」

・国立科学博物館
特別展「昆虫」/明治 150 年記念「日本を変えた千の技術博」

・国立西洋美術館
「ルーベンス展―バロックの誕生」/「ル・コルビュジエ 絵画から建築へ―ピュリスムの時代」

・東京都美術館
「ムンク展―共鳴する魂の叫び」/「奇想の系譜展 江戸絵画ミラクルワールド」

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価格と販売場所

「UENO WELCOME PASSPORT」の販売価格は以下の通りです。

■「UENO WELCOME PASSPORT」販売価格
【A】 常設展等入場券 2,000 円
【B】 常設展等入場券+特別展チケット 3,000 円 *3,500 部限定販売

チケット持参で、国立西洋美術館と東京都美術館では指定の特別展に100円引きで1回ずつ入場できます。また、東京文化会館、国立国会図書国際子ども図書館、国立近現代建築資料館では、持参者にポストカードのプレゼントがあります。

■「UENO WELCOME PASSPORT」販売場所
・以下の施設のチケット窓口または事務所
東京国立博物館/国立科学博物館/国立西洋美術館/上野動物園/東京藝術大学大学美術館/下町風俗資料館/朝倉彫塑館/書道博物館/上野の森美術館

・以下の施設のショップ、店舗
東京都美術館/東京藝術大学大学美術館/上野の森美術館(2019 年 2 月 11 日からの販売)/エキュート上野/松坂屋上野店/上野マルイ/浅草文化観光センター/東京観光情報センター(都庁第一本庁舎1階)/京成インフォメーションセンター(成田空港内)

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どのくらいお得?

「UENO WELCOME PASSPORT」がどのくらいお得か、簡単に計算してみましょう。国立博物館の入館料が620円、科学博物館が620円、西洋美術館が500円、上野動物園600円ですので、計2,340円。この4施設に行くだけで、元がとれます。

特別展チケットは、どの展示に行っても元が取れるようですが(一部観覧料未発表)、価格だけなら国立博物館の「顔真卿」、西洋美術館の「ルーベンス展」がともに1,600円でコスパが良いです。

もちろん、コスパで決めるのはもったいないので、お好みの特別展を選びましょう。人気になりそうなのは東京都美術館の「ムンク展」(1,400円)あたりでしょうか。上野の森美術館の「フェルメール展」が対象外なのが残念なところです。

秋から冬にかけて、上野エリアを散歩しながら何日かに分けて文化施設を見学する。「UENO WELCOME PASSPORT」は、そんな人におすすめできる、お得なチケットです。(鎌倉淳)

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