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東京メトロ「豊住線」建設へ動き出す。都が事業枠組みを決定へ

早ければ2030年ごろの開業も

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東京メトロ有楽町線・豊洲~住吉間の建設計画について、東京都が事業枠組みの決定を2018年度中に目指します。いわゆる「豊住線」が、建設に向け動き出しそうです。

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東京メトロとも協議へ

東京メトロ有楽町線・豊洲~住吉間(豊住線)の計画は、1972年の都市交通審議会答申第15号で豊洲~住吉~押上~亀有間が盛り込まれたのが最初です。その後、永らく動きがありませんでしたが、2016年の国土交通省交通政策審議会答申に豊洲~住吉間が改めて記載され、江東区の強い建設運動もあり、着工への期待が膨らんでいます。

2018年6月29日には、東京都の長谷川明副知事が江東区を訪れ、山崎孝明区長らに豊住線について事業枠組みを年度内にとりまとめる方針を伝えました。

日本経済新聞6月30日付によりますと、東京都は豊住線について「需要予測や収支計画、採算性などを分析し、国や東京メトロなどの事業者と協議」する方針を示し、費用分担についても検討するそうです。

豊住線地図
画像:江東区ウェブサイト

途中3駅を設置

江東区は2017年3月に、豊住線の整備計画の調査報告書を独自にまとめています。

それによりますと、建設路線長は豊洲~住吉間約4.8kmで、営業キロは5.2km。途中3駅を設けます。東西線と交差する東陽町のほか、豊洲~東陽町間、東陽町~住吉間の中間地点に各1駅を想定しています。

有楽町線豊洲駅のホームは分岐線の建設に対応できるよう2面4線で建設されており、中央の2線が空いています。また、半蔵門線の住吉駅ホームも上下2層式の2面4線となっており、このうち2線が豊住線分岐線用として確保されています。

そのため、豊住線が完成すれば、有楽町線池袋方面と、半蔵門線押上方面へ直通できる構造になります。

豊住線建設図
画像:東京8号線(豊洲~住吉間)整備計画調査報告書より
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所要時間は約9分

開業後の列車の運行形態は決まっていませんが、東京メトロは、開業した場合、池袋方面から住吉方面への直通列車を運転する姿勢を示しています。江東区の想定では、ピーク時に最大毎時片道12本の列車を運転し、うち4本を池袋方面に乗り入れるとしています。

豊住線区間内の所要時間は約9分です。

江東区の見積もりでは、総事業費は1,420億円です。費用便益比は30年で3.3、50年で3.9としており、建設の判断の基準となる1.0を大きく上回ります。

開業時期は2030年ごろ?

検討される事業枠組みは、第三セクターが建設し、東京メトロが運営する償還型上下分離方式が有力です。この方式で建設した場合、30年で累積収支が黒字に転換するとしています。

開業予定時期は未定ですが、江東区では工期を6年と見積もっています。東京都が事業枠組みをとりまとめ、その後5年程度で都市計画決定などを済ませ着工に漕ぎ着けた場合、早ければ2030年ごろには豊洲と住吉を結ぶ新路線がお目見えするかもしれません。(鎌倉淳)


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