「としまえん」が8/31閉園へ。「ハリー・ポッター・スタジオツアー」は2023年春にオープン!

ワーナーと覚書

としまえんが2020年8月31日を以て閉園することが正式に発表されました。跡地にはワーナーブラザースによる「ハリー・ポッター」のスタジオツアー施設が開設されます。

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6月15日から営業再開

西武鉄道は、同社の100%子会社である株式会社豊島園が運営する「としまえん」について、2020年8月31日をもって閉園すると発表しました。ただし「豊島園庭の湯」については9月1日以降も営業を継続します。

「としまえん」は、現在、新型コロナウイルス感染症の影響で臨時休園中ですが、6月13日より、感染症予防策を講じたうえで「あじさい園」のみ営業を再開します。また、プールを除く遊園地全体も、6月15日に営業を再開します。したがって、「としまえん」の残り営業期間は、6月15日~8月31日の約2ヶ月半となります。

としまえん

ワーナーと覚書

「としまえん」を中心とした一帯のエリアは、1957年に都市計画公園「練馬城址公園」の指定を受けています。練馬城址公園は約26.7ヘクタールで、このうち約22ヘクタールが、2011年に「優先整備区域」に指定されました。優先整備区域は、避難場所や防災拠点となる公園・緑地の整備促進の観点から設けられたエリアで、 2020年度までに事業化を図るとされています。

このため、西武鉄道はこれまで東京都や練馬区などと協議を重ねてきましたが、6月12日に、都区とワーナーブラザースジャパン、伊藤忠商事の間で、練馬城址公園の整備に向けて覚書を締結しました。

これにより、「としまえん」は練馬城址公園に生まれ変わることが正式に決定し、今後、段階的な整備が行われます。練馬城址公園の一部には、ワーナーブラザースによるスタジオツアー施設が開設されます。

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「ハリポタ」テーマパークに

「ワーナーブラザースによるスタジオツアー」の詳細の発表はされていませんが、「ハリー・ポッター」の世界を味わえるテーマパークが検討されています。公園敷地の東側に開設される見込みで、開園は2023年春の予定です。

「ハリポタのスタジオツアー」といえば、ロンドン郊外の屋内型施設「ワーナー ブラザーズ スタジオ ツアー メイキング オブ ハリー ポッター」(以下、「ハリー・ポッター・スタジオツアー」)が知られています。豊島園跡地にできる新施設も、ロンドンと同様のものになる模様で、「世界で2カ所目のハリポタ・スタジオツアー」となります。

ロンドンの「ハリー・ポッター・スタジオツアー」では、ホグワーツエクスプレス、ホグワーツ魔法魔術学校など、映画で使われたセットが展示されていて、ハリポタの世界を歩くことができます。ハリポタファンの人気はきわめて高く、入園券を確保するのに一苦労するほどです。

こんな施設ができたら、日本人はもちろん、インバウンドの外国人も殺到しそうです。スタジオツアー施設の設置可能期間は、運営開始日から30年間とされています。

敷地の西側には、災害時に帰宅困難者らを収容できる公園ができる予定で、2030年度までに段階的に整備されます。

としまえんがなくなるのは寂しいですが、新施設も楽しみになりそうです。

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