「東急線シニア乗り放題パス」の研究。1ヶ月2,000円は破格だけれど

限定最大1,000名

東急電鉄は、60歳以上のシニア層に向けた「東急線乗り放題パス(over60)」を発売します。東急全線に1ヶ月乗り放題という破格きっぷですが、購入はちょっと面倒です。

広告

スマホ限定

「東急線乗り放題パス(over60)」は、60歳以上を対象としたフリーきっぷで、11月1日~30日間の1ヶ月間、2,000円で東急線内が乗り放題となります。きっぷはスマートフォンを利用する電子定期券での発売となります。スマートフォンを持っていない人は利用できません。

購入できるのは、2021年10月15日時点で東京都または神奈川県内に住所登録している「TOKYU CARD」や「TOKYU POINT CARD(現金ポイントカード)」の60歳以上の会員で、かつ「TOKYU POINT Webサービス」からのメールマガジンを受信している人。ポイントカードの新規登録をする場合は、10月15日までに手続きする必要があります。

東急田園都市線2020系

電子乗車券

10月15日までに条件を満たした人にメールマガジンを配信し、アンケートに回答し応募した人から、最大1,000名の対象者を選出します。対象者には10月28日頃に購入用メールを配信しますので、希望者はその内容にしたがって購入します。

購入には、Klookという旅行予約プラットフォームのアプリをインストールし、会員登録する必要があります。Klookは、旅行予約プラットフォームです。

Klookと連携してスマートフォンを活用した電子乗車券を発行し、利用時には駅係員にスマートフォンの画面を提示します。

東急乗り放題パス
画像:東急プレスリリース
広告

面倒くさいけど

ということで、60歳以上で東急カード会員なら誰でも買える、というわけではありません。メルマガを受信してアンケートに答えて、抽選に当たって、アプリをインストールして会員登録して、やっと電子乗車券が手に入ります。そしてその電子乗車券はどうやら自動改札は非対応で、有人改札を通る必要があるようです。

購入までの手順が多すぎますし、毎回有人改札というのも不便です。メトロに乗り越した場合なども面倒くさそうですが、それでも1ヶ月2,000円で東急線乗り放題というのはおトクです。たとえば、たまプラーザ~渋谷間は260円ですので、4往復すれば元が取れてしまいます。東急線沿線で働いている方なら、定期券を一ヶ月解約して、かわりにこのパスを買ってもいいくらいです。

すでにリタイアされた方でも、週に1回、渋谷や横浜にお出かけする、という場合は簡単に元を取れそうです。11月限定、1,000人限定と実験的な企画なので、そのまま継続することはなさそうですが、該当者の方はエントリーしてみてもよさそうです。(鎌倉淳)

広告
前の記事新幹線「最繁忙期」「繁忙期」「閑散期」の期間はいつになる? JR東日本が新カレンダー
次の記事近鉄「あをによし」の時刻表と詳細。京都・奈良線の新型観光特急