東京駅から成田空港への格安バスが登場。その名も「東京シャトル」は中途半端な値段設定でやや残念。

東京駅から成田空港への格安バスの運行が発表されました。運行するのは、京成バスと成田空港交通です。

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日中1時間に1本の運行

両社が発表したところによりますと、高速経由で所要時間は70分~90分程度。深夜便を除く東京駅発の便は早朝5時発から夜20時発まで、合計15便。また、成田空港発の便は、朝8時発から夜23時15分発まで合計15便です。日中はおおむね1時間に1本の運行です。この他、東京駅を午前1時30分に出発する深夜便も設定されています。

名称は「東京シャトル」。注目の値段は、東京発の大人の片道運賃が乗車1カ月前までの購入が1000円、乗車前日までが1500円。乗車当日は2000円。成田発は当日購入のみで2000円。運行開始の7月3日~9月上旬は一律片道800円の「デビュープライス」(キャンペーン価格)で販売されるそうです。 

成田空港バス
成田空港への格安バス(京成バス提供写真)

もっとインパクトのある新規参入を!

東京駅から成田空港まで京成バスが格安バスを出す、ということは既に報じられていました。注目はその価格で、片道800円くらいが「定価」になると僕は思っていました。しかし、フタを空けてみれば当日購入は2000円が定価で、インパクトに欠ける内容です。この値段では、正直あまり利用されないでしょう。京成電車なら半額で上野駅まで行けますし、便数も多くて時間に正確です。また、2000円出すくらいなら、もう少し出してスカイライナーか、待たずに乗れるリムジンバスを選ぶ人が多いのではないでしょうか。

本来、東京~成田空港は、東京~つくば(バス1150円)とほぼ同距離なのですから、1200円~1300円程度が妥当な料金です。それが、「格安バス」なのに、こんな中途半端な値段になってしまった理由は、やはり京成グループ運営の限界、とみることもできそうです。つまり、京成グループは京成電車とリムジンバスの両方を運営していますから、それらの経営を直撃するような「激安便」は出せなかったということではないかと思います。

この価格なら「もっと安くできる」というツアーバスの参入を許してしまうかもしれません。そうならないように先手を打ったはずですが、残念ながら期待はずれ。

もう少しインパクトのある新規参入に期待したいところです。

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