都営バス運転士の2025年度後期採用の合格者が発表されました。合格数は83名で、採用予定数の約100名に達しませんでした。必要な運転士が確保できない場合、2026年春に都バスがさらに減便される可能性もありそうです。
100名募集、83人合格
東京都は、2025年度の交通局運輸系職員バス運転士の後期採用について、最終合格者を発表しました。最終合格者数は83名です。
後期採用の予定人数は「100名程度」とされていました。したがって、約17名の採用数を満たせませんでした。実際には辞退者も出るでしょうから、20名程度の不足となります。
後期採用者は11月17日以降に研修を開始し、2026年4月1日以降に正式採用となります。したがって、2026年4月以降に営業路線での運転に従事する予定の運転士です。そこで20名程度の欠員が生じるのであれば、春以降、都バスがさらに減便される可能性があります。
採用倍率2.6倍
今回の採用は、大型二種免許を所持している運転士が対象です。応募締切は6月12日で、申込者数は219名でした。採用倍率は2.6倍です。
近年の合格者数は以下の通りです。2024年度から、前期、後期の年2回の採用となりました。
2022年度 59名
2023年度 94名
2024年度前期 34名
2024年度後期 106名
2025年度前期 34名
2025年度後期 83名
2026年度前期も大量採用へ
東京都では、すでに2026年度前期採用(4月1日研修開始)の運転士募集も開始しており、11月6日が応募締切となっています。採用予定人数は80名程度です。
過去2年の前期合格者数が34名であったことを考えると、2026年度の前期採用枠が大きいことがわかります。ただ、その枠を埋められるかは、何ともいえません。
都営バスでは、大型二種免許を所持していない人を対象とした「養成枠」での採用もおこなっています。こちらも11月6日締切で、2026年4月1日会計年度任用職員として任用、2026年10月1日正式採用というスケジュールです。(鎌倉淳)