多摩モノレール「町田延伸」へ動き出す。まちづくり構想の素案を公表

事業化へ向けて

多摩都市モノレールの町田延伸が動き出します。町田市と多摩市が、まちづくり構想の素案を公表し、事業着手に向けた準備を開始しました。

広告

箱根ヶ崎、町田などに延伸計画

多摩都市モノレールは、多摩センター~上北台間約16kmを結ぶ路線で、上北台~箱根ヶ崎間、多摩センター~町田間、多摩センター~八王子間などで延伸計画があります。

このうち多摩センター~町田間は、東京都が設置した「多摩都市モノレール町田方面延伸ルート検討委員会」が、2022年1月にルートの概要を決定。多摩センターから町田市立陸上競技場、日大三高、小山田桜台団地、桜美林学園、町田市民病院、町田高校を経由して町田駅に至る約16kmのルートが固まりました。

多摩モノレール

広告

「まちづくり構想」の素案まとまる

ルート決定を受け、沿線自治体の町田市と多摩市では、モノレール沿線のまちづくり構想の策定を進めてきました。その素案がこのほどまとまり、2023年12月20日からパブリックコメントが開始されました。2024年1月19日を期限として、住民の意見を集めます。

素案では、『みんなが安心して快適に住み続けられるわたしの“ココチよさ”がかなうまち』を沿線のビジョンとして掲げました。そのビジョンを実現するまちづくりとして、「暮らしやすさ・過ごしやすさ」を向上させる施策や、「移動の利便性を高める施策」を進めていくとしています。

両市では、素案を基に「モノレール沿線まちづくり構想」を策定のうえ、事業性の検証を進めるとともに、導入空間となる道路の設計などに向けて関係者と協議をおこないます。調査設計を終え、事業性を精査したうえで、都市計画決定や軌道法に基づく特許取得を進め、工事に着手する見通しです。

多摩モノレールルート
画像:町田市

 

開業予定は見通せず

延伸ルートでは、都道156号線と47号線を中心に導入空間道路の確保が進んでいて、多摩センター~多摩南野交差点付近と、桜美林大学付近~本町田付近の計約7kmでは、すでに導入空間が確保されています。

一方、町田市中心部付近などは、道路用地確保に動き出したばかりの部分もあります。現状では、都市計画道路以外も含めた道路自体があるのは約12kmにとどまるそうで、残りの4kmでは、道路そのものを作ることから始めなければなりません。

したがって、現時点では開業予定は見通せません。(鎌倉淳)

広告