JR西日本が「スーペリアグリーン車」を新設。新観光列車「はなあかり」に

上級グリーン車

JR西日本が新たな観光列車で、「スーペリアグリーン車」という座席種別を設けます。189系を改造した「はなあかり」に連結します。

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キハ189系を改造

JR西日本は、2024年秋に新たな観光列車を導入します。季節ごとに運行エリアを変えて「地域のとっておきを発信する」という列車で、キハ189系3両編成を改造するものです。

そのデザインと列車名が発表されました。列車名は「はなあかり」で、地域に光を当て、地域が華やぐイメージから命名したそうです。

車体カラーは、檳榔子染め(びんろうじぞめ)の色がベース。どこを走っても沿線や駅舎に映えるデザインです。

はなあかり
画像:JR西日本プレスリリース

 
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スーペリアグリーン車

「はなあかり」で目玉となるのは、1号車の「スーペリアグリーン車」です。

「スーペリアグリーン車」は新たな座席種別で、グリーン車のワンランク上に位置づけられます。「はなあかり」では、2人用の個室を10室設けています。

はなあかりスーペリアグリーン車
画像:JR西日本プレスリリース

 

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グリーン車

残り2両(2、3号車)はグリーン車で、1人掛けまたは2人掛けの座席とテーブルが窓ぎわに沿って配置されます。

2号車にはサロンも設置されます。乗客の歓談に利用できるほか、イベントにも使われるフリースペースです。

編成全体の旅客定員は54名です。

はなあかりグリーン車
画像:JR西日本プレスリリース

 
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敦賀~城崎温泉間でデビュー

「はなあかり」の運行開始は2024年10月。第1弾として12月まで、敦賀~城崎温泉間を走ります。2024年3月に開業する北陸新幹線と接続する観光列車の役割を果たします。

第2弾以降の運行区間は未発表で、季節ごとにエリアを変えながら西日本各地を走る予定です。

はなあかり
画像:JR西日本プレスリリース

 
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この車両限定なのか?

気になるのは、新登場の「スーペリアグリーン車」という座席種別が、この列車限定なのか、という点でしょう。

過去にも、特定の車両向けに「DXグリーン車」「プレミアムグリーン車」といった上級グリーン車に位置づけられる座席種別が、JR各社で導入されています。「グランクラス」のように、大規模に導入された例もあります。

今回の「スーペリアグリーン車」は、いまのところ「はなあかり」車両のみの「限定された上級クラス」にとどまりそうですが、ひょっとしたら、JR西日本の他の車両にも展開されるかもしれません。小さな注目点でしょう。(鎌倉淳)

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