JR北海道が、観光列車「赤い星」「青い星」の運行開始予定を明らかにしました。「赤い星」が2027年2月、「青い星」が6月です。あわせて、新たな車両の完成予想図も公開しました。
JR北海道の新たな観光列車
「赤い星」「青い星」は、JR北海道が導入予定の新たな観光列車です。キハ143形気動車を改造するもので、「スタートレイン計画」と銘打ち、2024年にプロジェクトをスタートしました。
当初は2026年春からの運行開始を予定していました。しかし、想定以上に補修に時間がかかっていることから、2025年3月に、運行開始時期の後ろ倒しを発表していました。
2027年に運行開始
今回、新たに発表された運行開始時期は、「赤い星」が2027年2月、「青い星」が2027年6月です。
当初運行区間は、「赤い星」が函館線・石北線の札幌~網走間と釧網線釧路~知床斜里間、「青い星」が富良野線の旭川・美瑛~富良野間です。
水戸岡鋭治氏がデザイン
車両デザインは、水戸岡鋭治氏が担当します。外観は、「赤い星」も「青い星」も、キハ143形の外形を活かします。
「赤い星」は、北海道開拓使のシンボルである「赤星」をイメージし、星形のエンブレムやマークを前面や側面に取り付け、高級感が感じられるデザインとしています。
「赤い星」の内装
「赤い星」の内装は、天井や床、壁などに木材を多用して、贅沢な雰囲気を演出します。
1号車はボックスシートの客席で、乗客が自由に会話や車窓風景を楽しめるサロンも設けます。

2号車は、乗客が食事や休憩をするフリーラウンジカーで、さまざま形状のイスやテーブルを設けます。

3号車はセミコンパートメント(半個室)席です。

4号車には2人や4~5人用の個室を設けます。自分の家でくつろいでいるような空間を目指し、床を畳敷きとします。車端部には、車両全幅を使用した広い個室を設置します。
「青い星」も高級感
「青い星」にも、外観に星形のエンブレムやマークを取り付け、高級感を演出します。

「青い星」の室内は、プレミアムクラスの内装として、木材を使用した腰掛やテーブルを設置した4人掛けボックス席とします。
また、各号車に大きな窓から風景を楽しめる展望室を設けます。

編成定員は、「赤い星」が100名程度、「青い星」が200名程度です。「青い星」のほうがカジュアルな列車になるようです。(鎌倉淳)