スターフライヤー「JR九州フリーきっぷ」の研究。北九州、西九州などで特急乗り放題!

往復利用でもお得に

スターフライヤーがJR九州のフリーきっぷを機内で発売します。北九州、由布院・別府、西九州エリアで特急が乗り放題になります。

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機内で3種類を発売

スターフライヤーは羽田~北九州、福岡などに路線を持つ中堅航空会社です。11月1日から羽田発の機内で「JR九州フリーきっぷ」を発売します。

といっても、JR九州全線が乗り放題になるきっぷではなく、発売するのは「北九州フリーきっぷ」「由布院・別府フリーきっぷ」「西九州フリーきっぷ」の3種類です。

北九州フリーきっぷは特急自由席が乗り放題。由布院・別府フリーきっぷと西九州フリーきっぷは、特急指定席も含めて乗り放題となります。

スターフライヤーの羽田発北九州行きまたは福岡行きの便でのみ購入でき、機内で引換券を受け取ってJR九州の駅窓口で交換します。販売期間は2022年11月1日~2023年3月31日です。

スターフライヤーJR九州フリーきっぷ

スターフライヤーJR九州フリーきっぷ
画像:JR九州プレスリリース

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スターフライヤー「JR九州フリーきっぷ」の概要

スターフライヤー機内で購入できる「JR九州フリーきっぷ」の、それぞれの概要は以下の通りです。

北九州フリーきっぷ

【有効期間】2日間
【価格】2,500円
【引換駅】小倉駅、博多駅
【販売期間】2022年11月1日~2023年3月31日
【効力】特急、快速、普通列車の普通車自由席が乗り降り自由
【フリーエリア】下関・門司港~博多間

スターフライヤー北九州フリーきっぷ
画像:JR九州フリーきっぷ

由布院・別府フリーきっぷ

【有効期間】2日間、3日間
【価格】7,300 円(2日間)、7,900円(3日間)
【引換駅】小倉駅、博多駅、別府駅、大分駅
【販売期間】2022年11月1日~2023年3月31日
【効力】特急、快速、普通列車の普通車指定席・自由席が乗り降り自由
【フリーエリア】門司港~博多~久留米、小倉~大分、久留米~大分

由布院・別府フリーきっぷ
画像:JR九州プレスリリース

西九州フリーきっぷ

【有効期間】2日間、3日間
【価格】9,900円(2日間)、10,700円(3日間)
【引換駅】博多駅
【販売期間】2022年11月1日~2023年3月31日
【効力】特急、快速、普通列車の普通車指定席・自由席が乗り降り自由(西九州新幹線は2回まで乗車可)
【フリーエリア】博多~肥前浜~長崎、江北~佐世保、諫早~早岐、西九州新幹線全線

西九州フリーきっぷ
画像:JR九州プレスリリース

指定席を利用する際は、フリーきっぷを引き換えてから、利用希望日の列車に空席がある場合のみ「みどりの窓口」にて申し込めます。満席などで希望列車が利用できない場合でも払戻しはありません。自由席は制約なしで利用できます。

なお、きっぷの販売期間は搭乗日基準。引換期間は、購入日を含めて3日以内です。利用開始日は、引換日を含めて7日以内です。

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単純往復で元が取れる

北九州フリーきっぷは、下関~博多間がフリーエリアで2,500円。小倉~博多間の特急自由席を利用した価格が 1,910 円(乗車券:1,310 円 自由席特急券:600 円)ですので、往復すれば元が取れます。普通・快速列車で往復しても元が取れます。

由布院・別府フリーきっぷは、北九州・博多から由布院・別府エリアがフリーエリアで7,300円~7,900円。小倉~別府間で特急指定席を利用した価格が4,860 円(乗車券:2,530 円 指定席特急券:2,330 円)ですので、こちらは特急利用なら往復で元が取れます。

西九州フリーきっぷは、博多から長崎、佐世保方面がフリーエリアで9,900円~10,700円。博多~長崎間で新幹線・特急指定席を利用した価格が6,050 円(乗車券:2,860 円 指定席特急券:3,190 円)ですので、こちらも新幹線・特急利用なら往復で元が取れます。

長崎や大分への旅行に

このように、いずれも特急の往復利用で十分元が取れる価格設定なので、お得感は高いでしょう。

羽田発の航空券は、福岡便や北九州便が安いので、大分や長崎に行く場合に、スターフライヤーの福岡・北九州便を利用し、「JR九州フリーきっぷ」を組み合わせれば、安く行くことができるかもしれません。

ただ、指定席は事前に予約することができず、購入後、きっぷの有効期間内に空席があれば利用できるという設定なので、繁忙期はあてにしすぎないほうがよさそうです。(鎌倉淳)

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